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No.426【センター試験の裏技があるって本当?】

センター試験の裏技があるって本当?
「長い選択肢の問題は間違えである。」
今日の朝、Twitterを眺めていたら、こんなつぶやきが回ってきました。
某受験をテーマにした漫画があるのですが、その最新話の中でこの論が登場したそうです。
その時に実際に「解ける」ということで例示されていたのが去年のセンター国語のとある一問。
もちろんフィクションである漫画のセリフに突っ込みをいれるのが野暮なことであるということは重々承知しつつも(因みにそのつぶやきは公式のものでしたが…)、有用なテクニックとして紹介されている以上、検証してみずにはいられません。
というわけで、本当に長い選択肢が間違えであるのかをざっと検証してみました。

調べた対象は2014年度~2018年度のセンター本試験・追試験の現代文全10回分。
そのうち、上で取り上げたつぶやきに該当する問題をピックアップして、ランダムに選択した場合と、テクニックを使った場合の正解する確率を比較することにしました。
問題は「次の選択肢のうち、適切でないものを選べ」というもの。
これなら、「長文で書かれている選択肢は間違えである」という冒頭の説を用いて解けるかの検証が可能になります。

で、実際にやってみた結果、まったくのランダムで解答を選択した場合に少なくとも一つが正解する確率は60%、選択肢の文が長い方から順番に選択していくと正答率は67%になりました。
(母数が少ないので統計的に有意な結果ではないことを予め断っておきます)
確かに、まったく分からなかったときに、全くのランダムで選ぶのよりは点数が入る確率は高くなるみたいです。
ただ、全くの感で選択するよりは7ポイントだけ正答率が高くなる方法をテクニックと呼ぶのはちょっとどうなんだろうという気持ちになってしまいます。
センター評論文はきちんと勉強すれば、しっかりと根拠をもって解答できる科目です。
(当然シードの生徒さんたちにはきちんとした解法を教えています!)
僕自身、大の漫画好きなので、漫画の世界の話に元気ややる気を貰うのは大賛成です。
でも、あまりに耳ざわりのいい言説に引っ張られてしまうことには気をつけなければなりません。
やっぱりフィクションはフィクション。
現実の入試問題に「こうすれば出し抜ける」みたいな「オイシイ話」なんて落ちていないのです。

僕は決して今回の漫画を批判したいというわけではありません。
むしろ、こういった漫画はやる気を引き出す上で大きな役割があると思っています。
僕がこの事例を通して伝えたいのは、勉強に裏技も近道もないということ。
(もちろん、遠回りを回避する方法はあります!)
受験が近づくこの時期は、なんだか点数が出ている人だけが知っている特殊なテクニックがあるのではと思い、そういった「耳障りのいい話」を探す生徒さんが増え始めます。
しかし、そんなものはないのです。
結果が出ている人はシンプルに結果が出るように努力をしているだけ。
その当然なことを忘れないためにちょうどよいサンプルだったので、やや批判的な内容と受け取られることを承知でこのテーマに触れました。

因みに、得点の期待値ベースで行くと、「長い選択肢は間違えである場合が多い」という説で解いたとき、選択肢が長いものから順に2問選んで、どちらも正解することはありませんでした。
そのため期待値は2.68。
一方で完全にランダムで選んだ場合の得点の期待値は2.66とほぼ同じ結果に。
この数字からも「こうすれば上手くいく」という裏技みたいなものがないということが分かります。

この時期に大切なのは、伸びないと悩むことでも、伸びる裏技を探すことでもありません。
そういうものに費やす時間を一秒でも多く受験勉強に向けること。
結果を出す唯一の方法はこれです。
今が最も重要です。
とにかくこの時期をがんばって乗り切ってください。