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NO.421【皆さんは「I love you.」をどう訳す?

昔の文豪の言葉選びは教わることが多々あります。
夏目漱石は英語の授業をしていて、自分の生徒に[I love you.]の訳を「月がきれいですね」と言ったそうです。
また、フランス映画の字幕翻訳家である秘田余四郎は『赤と黒』という映画の中に出てくる使用人の「私はつまらぬ人間です、奥様、しかし、卑しい人間ではありません」というセリフを「一寸の虫にも五分の命です」と訳しました。
どちらも直訳とは程遠いものですが、言わんとするところを的確に捉えた表現です。

英語の問題で出てくる問題に対して夏目漱石秘田余四郎のような和訳をするのはさすがにやりすぎな感はありますが、和訳する文の意図を深く考えるというのは、英語学習の上で非常に重要な能力であるように思います。
先日、英語の授業をしていたら、なんともちぐはぐな和訳を解答として出してきた生徒さんがいました。
文構造上は間違えないですし、単語も一応は辞書に載っている意味となっているのですが、どんなに好意的な解釈をしたとしても「何を伝えたいのか」が読めないのです。
(もちろんこちらが課した課題ですで、その文の意味することはこちらでは分かっています。)
本人に「結局何が言いたい文章なの?」と聞くと、首をかしげて困った様子。
訳した本人も自分が書いた文(文章)が何を言いたいのか分かっていないようでした。

こういった現象は、その子に限らず多くの場面で見かけます。
(特にまじめな子ほど!)
きちんと調べるし、きちんとルールを守るのだけれど、そのことを意識するあまり、その文の意図を読み取ろうという意識が少なくなってしまうみたいです。
もちろんルールに則った解釈が前提ですが、より深い部分には「意味を理解できるか」という当たり前の問いが潜んでいます。
しかし、授業をしていると少なくない人数の人たちが、意味を考えずに「訳す」という作業をしているように感じることがあります。
(これは完全に読書経験と比例している気も…)
英語は字面を追っているだけでは点数は伸びません。
(残念ながらそれである程度の点数が伸びることはありますが、それも一定ラインまでです!)
きちんとした英語力をつけ、入試英語を乗り切るためには内容理解が不可欠なのです。

秘田余四郎が携わっていた字幕翻訳は、予め表示することのできる文字数が指定され、その中で原作のニュアンスを損なわない和訳が求められる仕事です。
「字数制限の中で筆者の意図を書き表す」
何だか入試問題を解くのと似ている気がしませんか?笑
和訳問題に取り組むときは、ぜひ、字幕翻訳家になったつもりくらいで深く文章にのめり込んで、意図を「読ん」でみてください。

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