教えて、シード君!

京都府西京区阪急桂駅前の学習塾、シードゼミのブログです。毎日の勉強を少しだけラクにTipsを紹介します!

阪急桂駅徒歩1分!京都市西京区に根ざして15年。地域密着だからこそできる、ひとりひとりににあわせたきめ細やかな指導が自慢です!

SEEDゼミウェブページもあわせてよろしくお願いします!

No.377【因数分解を英語と社会に応用する!?】

因数分解って役に立つやんな?」
先日の授業終わり、数学の先生とこんな話で盛り上がりました。
なんでも生徒さんから「因数分解なんて勉強してなんの役に立つの?」と言われたのだそう(笑)
確かに、ab+ac+adをa(b+c+d)にするみたいに文字式をいじっていることが社会に出てからなんの役に立つのか分からないという生徒さんの言い分もなんとなく分からないではありません。
文系科目を教える身として、生徒さんの言い分の肩を持ちたい気もします。

ただ、僕が生徒さんのから「因数分解なんて役に立つの?」と仮に聞かれたとしたら、間髪入れずに「むちゃくちゃ役に立つよ!!」と答えます。
実は僕、大人になってから因数分解をむちゃくちゃ使っています(笑)
もちろん、ab+ac+adをa(b+c+d)にするみたいな文字式を解くことが多いということではありませんが、「物事を要素に分けて、共通部分で仲間分けする」という「考え方」の部分はむちゃくちゃ役に立ったりします。
極端な話、英語の勉強にだって「因数分解」は役に立つのです。

次の例文を見てください。
①The game was over. (その試合は終わりました)
②She was run over by the car. (彼女は車にひかれた)
③Can you see the bird over there? (向こうにいる鳥が見えますか)
④The woman must be over 35. 彼女は35歳を超えているに違いない)
⑤We talked over a cup of coffee. (私たちはコーヒーを飲みながらおしゃべりをした)
どの英文にもoverが使われていますが、全く異なる訳になっています。
みなさんならこれらの英文(いずれも高校入試や大学入試に頻出の表現です!)を、どうやって覚えますか?

実は上に挙げたような英語の表現を覚えるときにも、「因数分解」がむちゃくちゃ役立ちます。
①から⑤の全てに登場する単語(数学の因数分解でいうところの「共通因数」)を探すと、いずれの表現にも[over]という単語が使われていることに気がつきます。
一見すると①「終わる」②「ひかれる」③「向こうに」④「~歳以上」⑤「コーヒーを飲みながら」という表現は全く違うものに見えますが、実は[over]という単語の基本イメージさえしっかり押さえておけば、全てが一つの仲間として理解することができます。

[over]には、下の図に示したように「ある物体の上を飛び越える」というイメージがあります。
このイメージがあると、それぞれの英文にも出てくる表現が直感的に理解できるようになります。
たとえば[run over]であれば「車がある物体の上を覆いかぶさるように走っていく」なので「ひく(ひかれる)」という意味に、[over +年齢]であれば「ある年齢を超えて」で「~歳以上」、[over there]なら中距離を表す(そこ)という意味のある[there] を超えてという意味なので「そこより遠くを指差す言葉」という意味で「向こうに」という意味になります。
或いは[The game was over.]「試合が終わりました」なら、スーパーマリオでゴールのポールを飛び越えるところを想像してみてください。
ゴールを飛び越えてゲームクリア、つまり「終了」になりますよね。
上で挙げた例の中で最も難易度の高い(大学入試でよく聞かれます!)[over a cup of coffee]という表現も、カフェでコーヒーを飲みながら友達としゃべっている状態を想像してみてください。
コーヒーを飲みながら話をしている時は、「コーヒーの上を会話がいったりきたり」していますよね?
だから「コーヒーを飲みながら」という意味になるわけです。

上に挙げた例文は、いずれも中学校1年生レベルの単語から成るものです。
しかし、仮に[over]という「共通因数」でまとめなければ、特別な意味を持つ表現として5つを別々のものとして丸暗記しなければなりません。
熟語を覚える際に、「因数分解的な考え方」が身についていると、圧倒的に覚える量を減らすことができるのです。

因数分解ができるようになると、日常生活のあらゆるところで、こうした情報の圧縮や仲間分けができるようになります。
そして、日常生活でそれができると、効率よく物事を処理したり、新しい価値を生み出したりすることができるのです。
例えばコンビニで宅配便を受け取ることのできるサービスがありますが、これはコンビニをよく利用する「一人暮らしの若者」というお客さんと、宅配便を頼んでも仕事でなかなか家で受け取ることのできない「一人暮らしの若者」という「共通因数」でくくったためにうまれたサービスです。
こういう視点で見ていくと、因数分解は社会の至る所で使われていることに気がつきます。
確かに、文字をいじくってカッコに括るという行為として捉えれば、「因数分解が何の役に立つの?」と思うかもしれません。
しかし、社会の現象や自分の目の前にある課題に対して具体的に因数分解を当てはめてみると、案外いろいろなところで役に立つことに気づきます。
どんな道具も使う人次第です。
どうせ覚えなければならない「知識」なら、勿体無いのでいろいろなところで役立ててみませんか?

f:id:kurumi10021002:20180410161336g:image