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No.365【[resemble]は進行形にできないはホント!?最新私大入試に見る本質を突く問題】

2018/01/31
現在私立大学の入試の真っ最中で、試験を受けてきた生徒さんから入試問題を見せてもらう機会が多くあります。
以前のコラムでセンター試験の地理のムーミンの問題(https://www.facebook.com/seedsemi/posts/859643057530805)を知識+思考力を必要とする良問として紹介しましたが、生徒さんに見せてもらった問題を解いていると、私大でも丸暗記では解けずしっかり考えさせる問題が多く出されている印象でした。
近畿大学の文法問題で出題された[resemble]の用法を問う問題などはその典型です。

その問題は文脈に合わせて[resemble]がどのように変化するのかを問うたもので、選択肢には受動態や進行形、完了形などが含まれていたのですが、正解は現在進行形の形になっている[are resembling]で、恐らく正答率が低かったのではないかと思います。
実はこの「似ている」という意味を表す[resemble]という動詞は「進行形にできない動詞」として習います。
そのため、多くの生徒さんが[are resembling]という選択肢が選べなかったのではないかと思うのです。

この問題を解くためには表面的な知識ではなく、進行形について「本質的な」理解が求められます。
進行形といえば「~している」という、①その瞬間の動作を表す用法が一般的ですが、そこから派生して「~しつつある」という②ある状態に向かうという意味や「もうすぐ~する」という③近い未来を表す表現も存在するのです。

これらの進行形のイメージを理解するために、ちょっと授業を受けている場面を頭に浮かべてみてください。
皆さんは今英語の授業中で、「英語の勉強をしている」とします。
皆さんにとっては、「今、英語の勉強をしている真っ最中」ということで、「その瞬間の動作」になりますよね。
これが通常使っている進行形のイメージです。
では次は、視点を皆さんの帰りを待つお母さんに移してみてください。
お母さんにとって、皆さんが「授業を受けている」というのは「もうすぐ帰ってくる」という意味になります。
授業終了まで残り20分くらいになったら「そろそろ迎えに行かなければ」と思うかもしれません。
このように観測者の側に視点を移すと、進行形には「終わりに向かいつつある」だったり「もうすぐ終わる」だったりといったニュアンスが進行形には含まれているということが分かります。
進行形は単に「今この瞬間の動作」を表すのではなく、もっと広がりを持った言葉なのです。

今年の近畿大学が問うたのは、まさにこの「進行形のイメージの広がり」の部分を考えられるかというものです。
著作権の問題があるので文を引用することはできませんが、近大のこの問題では、後ろに[more and more]がついており、そこから「ますます似てきている」というニュアンスの文であることを汲み取り、「考えて」進行形を選ばなければなりません。
丸暗記では絶対に正解にはたどり着けない問題といえるでしょう。
2020年の入試改革によって、センター試験(にかわる試験)では今まで以上に「考える力」が問われるようになると言われています。
それに先行して少なからず脱暗記型の問題が増えていくはずです。
近畿大学のこの問題はその一例ではないでしょうか。
来年度以降に受験生になるみなさん。
丸暗記ではなく、本質を理解した勉強が大切です!