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No.360【やりたいことなんてない?それが普通です。やりたい事がない人のための進路相談室】

2017/12/15
この時期になると、多くの生徒さんから、「将来なりたい職業や進路をどうしたらいい?」という質問を受けます。
学校の進路相談の授業やワークショップで課題を出されるのだそう…
もちろん将来に目を向けさせたり、自分のやりたい事を考えたりすることの重要性は重々承知していますが、一方でせいぜい1時間くらいの授業とA4用紙一枚のシートで「やりたい事」を決めてこいだなんて、難しいと思うのです。
おまけに「今週末に提出」みたいに提出期限もついていたりして…
少し前に、私の「やりたい事」は期限付きなの?と言っている生徒さんがいましたが、ある意味で核心を得ているなあと思いました(笑)

毎年質問の多い話題なので、今回は「将来の夢の決め方」について考えてみようと思います。
「将来やりたい事」に関して、僕は①既に価値を生み出すスキルがある人と②将来興味のある分野がある人と③スキルも興味のない人の3つのレイヤーがあると思っています。
このうち、ワークショップの効果があるのは②に該当する人。
「やりたい事」について考えることのメリットは抽象的なイメージを具体的な部分に落とし込む部分にあるので、②に該当する人に関しては大変効果的です。
一方で、①や③の人にはあまり効果がありません。
①の場合は既に行動しているし、③の場合はそもそも具体化するための素材がないからです。
①と③の人には、別々の「やりたい事」の考え方があります。

まず①の既に価値を生み出すスキルがある人について。
「そんな人いないやろ!」と思う人もいるかもしれませんが、実際に生徒さんと話していると、イラストが書けるなど、少なからずそういった「スキル」を持っている人がいます。
ここに該当する人に有効な進路の考え方は、「そのスキルをどう活かすのか?」です。
イラストの技術を磨いてその道に行きたいのか、あるいはそのスキルが間接的に関わることをしたいのか。
そういった部分を自分の中で明らかにすることが重要になります。
ここに該当する人は、その業界で自分の憧れる人のインタビューを見ることと、同じ分野に興味のある人に話を聞くことをオススメします。
憧れの人のインタビューなどを追いかけると、その業界で成功するための現実的な手順が分かります。
或いは、同じ興味を持つ人たちの話を聞くことで、そういったスキルを直接仕事にはしていなくても、間接的に活かすことのできる仕事や方法を知ることができるかもしれません。
スキル一本で開拓していく道と、スキルを間接的に活かす方法を知ることで、自分の進む方向が明確になるはずです。

③つ目に該当する人(恐らくはここに該当するという人が殆どだと思います)の場合は、職業や学部に目を向ける前に、自分の「勝ちパターン」をノートに書き出してみてください。
ここでいう「勝ちパターン」とは、部活動でも勉強でもそのほかの趣味や習い事でも何でもいいので、自分がそれほど頑張ったわけでもないのに「なんか上手くいくな」と感じるもののこと。
例えば、自分ではそれほど頑張ったつもりもないのに読書感想文で賞を取ったとか、部活動でレギュラーになったとか、他の科目に比べてなぜか地理だけはテストの点数がいいといったものは全て皆さんの「勝ちパターン」です。
或いはカードゲームでみんなに勝てるでも、モンストがむちゃくちゃ強いでも構いません。
他の人と比べて一日当たりのLINEのやりとりがむちゃくちゃ多いとしたら、それだって立派な勝ちパターンです。
こういった自分の「なぜか上手くいく」事象を書き出したら、次にその要因を抽象化します。
例えば「プレゼン大会の話者に選ばれた」としたら、それは原稿を作るのが上手いのか、人から貰った原稿を活かす読み方が得意なのかなどを分析します。
前者であれば物事を構成作家や企画が得意、後者であれば人をひきつけることや、対面コミュニケーションが得意ということが分かります。
或いは運動部のレギュラーで、何か一つのスキルがずば抜けていることが要因でその立ち位置にいるとしたら、コツコツと一つのことを積み上げる技術や知識を溜め込む系統の仕事が向いているでしょうし、チームプレーが得意であるのなら、プロジェクト単位で動く仕事が得意ということが分かります。
他にはカードゲームが得意ならその場の材料で戦略を練る広告やコンサルタントみたいな仕事が浮かぶかもしれませんし、LINEのやり取りが多いのならお客さんとのコミュニケーションが重要な営業が向いているかもしれません。
こうやって自分の「勝ちパターン」から得意なことを抽象化して下さい。
そして、それが活かせそうな仕事や学部を考える。
やりたい事がない場合は、このようい「得意分野」をベースに考えると意外な切り口が見つかるかもしれません。

将来の夢なんて一朝一夕で決まるものでもありませんし、10年後に振り返ったときにその通りの行き方をしているなんて稀です。
しかし、仮に変わってしまうものであっても、その場限りでとりあえず掲げた目標であっても、「将来やりたいこと」に目を向けることは意味があります。
折角の機会ですので、やっつけではなく自分と一度向き合ってみてください。
その際に、①や③に該当する人で、どう考えればいいかが分からないという人は上に挙げたことが何かしらの役に立つと思います。
折角ならやっつけではなく、自分と向き合ういい機会にして下さい!