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No.350【高校になって急に勉強ができなくなった?その理由に答えます】

2017/10/18

高校生の生徒さんの勉強の相談を受けていると、中学時代は英語が得意だったのに高校に入ったら何故かできなくなったという相談をよく受けます。
同様の悩みを持っている方は少なくないのではないでしょうか?
本日は、なぜそれまでは得意であったはずの科目が急に苦手になってしまうかについて考えてみたいと思います。

中学校時代に得意だった科目(特に英語や社会科目)が高校になって苦手になるという人の勉強方法を見ていると、その多くが丸暗記型の学習をしています。
とにかく出てきた内容を隅々まで覚えてしまい、テストにのぞむ。
はじめのうちはこれで十分戦えたのに、気がつくとどんどん点数が下がってきている。
かつての得意科目が苦手になっていくという人には、こうしたパターンに陥っている人が多いように思います。

僕は高校生の指導をするときに、しつこく「丸暗記をするな」という話をします。
高校の勉強内容は中学校のそれと比べて格段に多くなります。
それまでは自分の許容量の範囲内の分量しか知識がなかったためゴリ押しで乗り切れたのに、徐々に知識量が増えてきて、気がつくと自分の許容量を大幅に超えていた。
これが徐々に点数が下がっていく人のパターンです。
なまじ中学校の勉強を暗記で乗り切れてしまった人は、それがかつての必勝パターンであるために、「暗記」という戦略を捨てられません。
その結果、得意科目であったはずの教科なのに、気がつくと苦手になってしまうという事態に陥るのです。

例えば、[think that S + V]という文法を思い出してみてください。
中学2年生の接続詞の単元で出てくるこの表現は、学校の教科書では[think][know]あたりが出てきます。
問題集などを解いているとそれに加えて[believe][hope][hear][say]なども登場します。
だいたい中学校の範囲で覚えなければならないのはこの6種類くらいです。
これなら十分に丸暗記で対応できてしまいます。
では、これが大学入試になったらどうでしょう。
大学入試に出てくる[think that S + V]と同じ構造の動詞をざっと挙げると以下のようになります。
[acknowledge] [add] [admit] [allow] [announce] [answer] [argue] [assert][assume] [believe] [bet] [command] [comment] [complain] [conclude] [confess] [confirm] [consider] [decide] [declare] [demand] [demonstrate][deny] [desire] [determine] [direct] [discover] [doubt] [dream]etc…
アルファベット順に並べてdの段階でこれだけあるわけなので、中学時代と比べていかに多いかが分かります。
(某予備校の先生が列挙したプリントには90語近くの動詞が載っていました)
これ、丸暗記できますか?
これらは一語一語全ての意味を覚えていることが必要なのではなく、文の形を見極めることが重要な単語です。
実は、[think that S + V]という形を取る動詞は、全て「~と思う」と訳せば意味が通じるという共通点があるのです。

せいぜい6種類くらいしか登場しない中学校の勉強では、いちいち構造を覚えて毎回頭で考えるなんてするよりも、丸暗記してしまう方がラクだったかもしれません。
しかし高校になって語彙が増えると、基本の形を覚え、文構造を分析する方がはるかに労力が少なくて済むようになるのです。
これが高校に入って急に得意科目が苦手になってしまう原因です。

それまで得意だったはずなのに高校に入って急に苦手になると、「自分には才能がないのかも…」なんて思ってしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。
ただ、有効な戦術が変わっただけなのです。
周りが鉄砲で戦い始めた世界で、「俺は竹槍の名手だから」といって突きの練習をしていても仕方がありませんよね?
有効な戦い方が変ったのならば、自分もそれにあわせなければなりません。
もし得意だったはずの科目が徐々に苦手になってきて、「何でだろう?」とおもっている人がいたら、この「戦術の転換」を意識してみてください。
キーワードは「脱・丸暗記」です!

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