教えて、シード君!

京都府西京区阪急桂駅前の学習塾、シードゼミのブログです。毎日の勉強を少しだけラクにTipsを紹介します!

阪急桂駅徒歩1分!京都市西京区に根ざして15年。地域密着だからこそできる、ひとりひとりににあわせたきめ細やかな指導が自慢です!

SEEDゼミウェブページもあわせてよろしくお願いします!

No.345【入試頻出の作品で、読書の秋にしませんか?】

2017/09/08
先月、哲学者で明治大学の名誉教授でもある中村雄二郎先生がお亡くなりになったということで、久しぶりに中村先生の著書である『術語集』(岩波新書)を読み返しました。
『術語集』は多くの大学の入試問題として扱われる、大学入試現代文頻出の文章のひとつです。
僕がこの文章に出会ったのもまさに大学入試の勉強をしているときで、問題を解くうちにファンになり、思わず本を購入してしまったことを思い出します。

国語の入試問題を分析していると、頻繁に作品が問題に取り上げられる作者がいます。
中村雄二郎先生もまさにそのうちの1人で、センター試験(『哲学の現在』より出題)、神戸大学(『術語集』より出題)、早稲田大学(『術語集』より出題)、首都大学東京(『問題群』より出題)をはじめ、様々な大学で入試問題の題材となっています。
中村先生は大学入試に頻出な作家ですが、こういったトレンドは高校入試にも存在します。
ためしに過去3年間に全国で出題された高校入試の問題を並べてみると以下のとおりです。

5位 内田樹
7問6作品(『身体に訊く』『ためらいの倫理学』『日本の反知性主義』『先生はえらい』『街場のメディア論』『「ほんとうの自分」という作り話』)
5位 外山滋比古 
7問6作品(『俳句的』『聴覚思考』『古典論』『忘却の整理学』『考えるとはどういうことか』『知的創造のヒント』)
3位 中村桂子
 8問4作品(『知の発見「なぜ」を感じる力』『絵巻とマンダラで解く生命誌』『私の中にある38億年の歴史』『科学者が人間であること』)
2位 池内了 
8問6作品(『現代科学の歩きかた』『科学の限界』『科学と人間の不協和音』『やりなおしサイエンス講座』『科学・技術と現代社会』『科学の考え方・学び方』)
1位 鷲田清一
 10問8作品(『素手のふるまい』『「賢くある」ということ』『大事なものは見えにくい』『しんがりの思考』『「ぐずぐず」の理由』『「待つ」ということ』『だれのための仕事』『哲学の使い方』)
※『全国高校入試問題正解』(旺文社)より作成。

科学的な見方を説いた文章ということで池内了先生や中村桂子先生。
人文学からは東大生に最も読まれている本として有名になった『思考の整理学』の著者である外山滋比古や、最近だと「街場の~」シリーズで有名な内田樹先生。
そしてなんといっても圧巻は、直近3年で10もの問題で扱われた身体論などで有名な鷲田清一先生です。
5位までに入った作者はいずれも論理展開がはっきりしているので、(普段本を読みなれていないと初めは少し大変かもしれませんが)ゆっくりと丁寧に読めばいろいろな見方が学べるだけでなく、非常にいい国語の勉強にもなるはずです。

茹だるような暑さもだんだんと収まり、秋に向かいつつある今日この頃(秋の訪れはまだまだですが…)。
今年の秋は入試頻出の作者の本で、「読書の秋」なんていかがですか?