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No.342【あなたは先取り学習派?それともじっくり丁寧派?

2017/08/31
早く先取りをするのと、じっくり定着させるのとでは、どちらが有効か?
こうした質問をしばしば受ける(特に入塾時に多い印象です)ので、今回はこの質問に対する僕の答えを書いてみようと思います。

結論から述べると、僕は多くの生徒さんにとって、どんどん先取り学習をするよりもじっくり定着させるほうが効果的であると考えています。
確かに、先取りが有効である場合もあります。
突き詰めると、先取りの利点は周りよりも早く学ぶことで生じる「時間格差」にあるといえます。
但しこれは、学校で該当する単元を習ったときに既に知っているから授業を優位に受けられるというような話ではありません。
そうではなくて、早く学び終えることで、周りよりも先に応用的な学びができるという部分のこと。
①理解力に自信があり、②難易度の高い問題が出題される難関校を目指しているというふたつの要件を満たしている場合、確かに先取り学習が役に立ちます。
しかし、仮に①に自信がなければ予復習の負担が増えるだけですし、②を目標にしている訳ではないのであれば、無駄な時間を創出するだけで、やがて周囲の人との差はなくなってしまいます。
上記の2要件を満たす人は、全体でいえばごく少数でしょう。
そのため僕はじっくり勉強することをオススメしています。

先取り型でどんどん難易度の高い問題にチャレンジして、逃げ切りを狙える場合でなければ、せっかく早い段階で生み出した「時間格差」は最終的になくなってしまいます。
仮にA高校に受かるために必要な勉強量の最大値を80という数値で表されるとして、先取りで周りより3ヶ月早くそこにたどり着いてしまったら、あとは待つだけになるからです。
当然ながら先取りをする場合、一度に習う知識量が多くなるわけですから、その分だけ演習量は少なくなってしまいます。
先取りで得られるメリットよりも、先取りの結果生じるリスクの方が大きくなってしまうのです。
モデルケースとして、次の2人の場合を考えてみます。
X君は1.5倍の速度で先取り学習をして40%の定着率、Y君は普通のペースで学習をして60%の定着率(同じ理解力であれば、習う分量が多い分定着率は下がります)としましょう。
10時間の学習をしたとして、X君は10時間×1.5×0.4で60、Y君は10時間×0.6で同じ60です。
いくら先取りで学ぶ分量を増やしたとしても、定着率が犠牲になってしまえば意味がないのです。

先取りで知識を持っていると学校でちょっとした優越感に浸る事ができるため、「賢くなった」ような気分になれるかもしれません。
しかしそれは、先取りをした結果生じた「時間格差」によるもので、本質的に学力が伸びたわけではないのです。
むしろ定着率が犠牲になり負担が増えた分だけ、全体としてマイナスの可能性さえあります。
こうしたことがあるため、僕は基本的にはじっくり勉強する方が効果的だと思うのです。
先取りをして上手くいかない(結構こうした悩みを持った生徒さんに出会います)場合は、一度、じっくり定着型の勉強を試してみることをオススメします。