教えて、シード君!

京都府西京区阪急桂駅前の学習塾、シードゼミのブログです。毎日の勉強を少しだけラクにTipsを紹介します!

阪急桂駅徒歩1分!京都市西京区に根ざして15年。地域密着だからこそできる、ひとりひとりににあわせたきめ細やかな指導が自慢です!

SEEDゼミウェブページもあわせてよろしくお願いします!

No.331【過去問演習はいつすべき?に数字を使って答えます!】

2017/07/07
ある高3の生徒さんから、夏休みの英語の勉強について聞かれました。
その子の相談は、どんどんセンター試験の過去問を解いた方がいいのかというもの。
もちろん様々な指導方針はあるとは思うのですが、少なくとも僕は夏休みからセンター試験の過去問を解き始めることはあまりオススメしていません。

過去問演習による学力が向上する最大の要因は、実力が身につくことではなく、問題に慣れることにあるというのが僕の意見。
毎年基本的に出題形式がほぼ変わらない問題を解き続ければ、時間配分や出題傾向などの感覚をつかむことができ、その「経験値」分が結果となって表れると思うからです。
例えば、現在50%くらいの得点率の子がいたとして、過去問を解き続ければ60%くらいまで上昇するかもしれません。
しかしこれは、実力がついたから伸びたのではなく、出題傾向に慣れた為に本来の実力が発揮されたからと考えることができます。
本来の実力が60%の点数を取れる程度のもので、過去問演習によって実力が全て結果に表れたことによる成績アップであるとしたら、その子はそれ以降、どれだけ過去問を解いたとしても実力はこれ以上伸びません。
僕が早い段階で過去問演習に入らないほうが良いと思うのには、こうした理由があります。

過去問演習の効果について、AさんとBさんの2つのモデルケースを考えてみましょう。
AさんもBさんもともに現在の実力は30でAさんは夏休みの学習は過去問演習に特化、Bさんは基礎力の定着に特化したとします。
仮に過去問演習で成績は2倍に伸びるとすると(実際はそんなに伸びませんが…)、Aさんは夏休みの段階で30×2=60という結果が手に入ります。
一方でBさんは基礎学力の向上で20ポイントだけ点数が伸びたとしたら、30+20=50で、Aさんには及びません。
しかし、ここから先の勉強でBさんが過去問演習を、Aさんが基礎勉強を積んだらどうでしょう。
AさんもBさんと同じように20だけ勉強をしたとすると、現在の60に20だけ数値が加わって、最終的に80という数値になります。
一方で基礎学力を50だけ身に付けて過去問演習に入るBさんは、50×2で100という結果になる。
過去問演習による伸びの本質が「慣れ」にあるとすれば、成績の伸びが期待できるのは1回だけ。
だとしたら、自分の実力を十分に身につけてから取り掛かったほうが最終的なリターンは大きくなるのです。

以上が、僕が安易に過去問演習に手を出さない方がいいと思う理由です。
大前提として自分の学習なので、最終的には一番しっくりくる勉強方法を参考にすればいいと思います。
ただ、もし僕の上の説明に納得したという人がいたら、過去問演習はまだ後にとっておき、夏休みは実力をつけることに特化してみてください。
目先の模試にとわられて、本当の目的(大学合格)がかすんでしまっては本末転倒です。

f:id:kurumi10021002:20180202041813j:image