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No,305 全ての勉強の基礎となるのは「理屈力」「観察力」そして「想像力」

2017/05/01

僕は勉強に関してスポーツになぞらえて、基礎体力作りとフォームの定着そして必殺技の習得の3種類の段階があると考えています。
必殺技とは、数学でいう公式や英語における重要な構文のように、テストで直接得点に繋がるようなテクニックのことを指します。
フォームの定着とは計算力や単語力といったそれぞれの科目における必須のスキルのこと。
ここを丁寧に修めていると、テストの点数が安定し始めます。
必殺技の習得とフォームの定着と比べると直感的に分かりづらいのが「基礎体力作り」です。
僕が基礎体力作りと呼んでいるのは、全ての科目に通じる(そして日常生活の中で磨くべき)能力です。
具体的には「理屈力」と「観察力」と「想像力」の3つ。
生徒さんたちの勉強を見ていると、日常生活の中でこの3つの力をどれだけ鍛えることができているかが勉強の成果に現れているように感じます。

「理屈力」とは、ある出来事と別の出来事を筋道立てて結び付けられる能力のことを指します。
風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがありますが、「風が吹く」という現象から「桶屋が儲かる」という結果がなぜ生まれるのかの間の部分を、誰もが納得できるような説明を構築するといったものがこれに該当します。
理屈力がついていると新しく習った内容を、丸暗記ではなく意味を考えて理解することができるようになる。
そして、理解できると、定着率は飛躍的に上昇するのです。
2つ目の「観察力」とは、物事をより正確に、忠実に認識する訓練のことです。
問題を解いているときに「適さないものを選べ」や「一語補って答えなさい」といった指示を見逃してしまう人はいませんか?(笑)
思い当たる節があるというひとは、観察力不足です。
僕はよく観察力の大切さを伝えるために、子どもたちに「自分の左手を描いてみて」と言います。
そうするとたいていの子は漫画に出てくるような均等な五本指を描くのですが、実は指のつき方は、手のひらの側面に親指が、薬指と小指は手のひらの直径から真上に伸ばしたところに、そして、薬指と中指は骨がくっついているために近づいた形で位置しているんですよね。
おまけに基本的には手の平の大きさと指の長さは1:1くらいの関係になっている。
「観察力」というのはこういうところを「見る」ことを言います。
これが出来ると、問題文から正確に出題者の意図を読み取ることができるようになります。
知識の漏れを、カバーすることができるのです。
さいごの「想像力」とは、頭のなかで図や情景を思い描くことができる能力です。
これは、普段から絵を描いたり、立体的なものを作ったり、或いは本を読んだりする中で鍛えられます。
たとえば、国語が得意な子たちは教科書の文を読みながら、頭のなかにその世界を組み立てているのです。
或いは、数学の場合であれば、説明文から正確に図を連想している。
想像力に秀でた人の場合、『走れメロス』を読めば本当に頭の中でメロスが走っているし、数学の動転の問題を目の前にしたら、頭のなかで本当に点が動いているのです。

冒頭で、「理屈力」「観察力」「想像力」は筋トレのようなものと言いましたが、これは授業ではなく日常生活の中で日頃から心がけておくことで身につく能力です。
友達と遊んでいるとき、学校に通う途中、家族で出かけているときetc…
例えば見晴らしの悪い交差点に差し掛かったとき、両サイドにはどのようなものがあるだろうと予想するのは「想像力」の訓練になります。
道端に咲いた草を上から見たときに重なり合わないように葉を付けていることに気がつけば、それは「観察力」に。
お母さん、お父さんに怒られたときに駄々をこねたり逆切れするのではなく、筋道立てて説明すれば「理屈力」が鍛えられます。
このように勉強における「基礎体力」は、何気ない場面で意識しておくことで身につくのです。
スポーツにおいて基礎体力がなければ呑み込みが悪いし、すぐにへばってしまうのと同じように、勉強においても「理屈力」「観察力」「想像力」がなければ折角の勉強も思うように結実しません。
知識を丁寧に覚えると同時に、こうした部分も鍛えていくことが重要なのです。
これら3つの力は、勉強に留まらず、さまざまな場面において役にたつので、是非今のうちから意識的に鍛えられるようにして下さい!