ほぼ日刊、SEED君のひとりごと

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「体力を削って努力する」が無意味であることを、数式を使って証明する

2016/12/16

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1月14・15日にセンター試験を控えて、いよいよ受験勉強が大詰めに入ってきました。
自習をしている高校生の生徒さんをみていると、その緊張感が伝わってきます。
最後にもう一踏ん張りということでやる気に満ちている生徒さんがいる一方で、やることが多すぎて終わらず焦っている生徒さんを見かけます。
心なしか顔色も優れない様子。
どんな勉強をしているのかと聞くと、彼は睡眠時間を削って頑張っているとのことでした。
それを聴いた瞬間に、彼に「今日は帰ってくれ」と伝えました。
眼に見えて生産性が低下していたからです。
どんなに「気合い」や「努力」で「頑張る」といったところで、現実問題として体力には限界がありますし、そんなやり方ではあと30~40日間も乗り切ることは不可能と判断したからです。
勉強の成果は[y=ax]という式であらわすことができます。
[x]が費やした時間で[y]は得られる成果です。
これは理解しやすいものと思います。
では[a]は何でしょう?
生徒さんの多くは[a]のことを地頭のよさや効率の良さであると考えます。
そして、殆どの人がこれらは変わらないもの(=定数)と考えている。
だから成果[y]を増やそうと思うとき、ひたすらに勉強時間[x]を増やそうとするのです。
こうやっていくと「時間が足りない」と焦り、どんどん勉強時間が増えていき、やがて睡眠時間を初めとした本来削るべきではない時間を削るという選択肢に走ってしまうことになります。
こうした状態に陥らないためには[a]が定数ではなく、変化するものであるという認識をすることが大切です。
[a]であらわされるものは、地頭や効率の良さなんてものではなく「生産性」なのです。
「生産性」は工夫次第で大きくすることができます。
勉強が間に合わないと焦っている人がやるべきことは、限界まで[x]の値を大きくすることではなく、[a]の値をどうやって大きくしようとするかを考えることなのです。
僕は勉強時間[x]を増やそうとすることに反対ではありません。
但しそれは、[a]の値に影響が出ない範囲においてです。
今までだらだらしていた時間を削って勉強時間を増やしていくというのには大賛成です。
しかし、ある一定量を超えて、睡眠時間などにまで手を出してしまうと、今度は[a]の値を下げてしまう危険性があります。
先に[a]は可変であり、大きくすることが可能というお話をしましたが、同時にこの値は小さくなってしまうことも意識しておかなければなりません。
例えば、勉強時間[x]をなんとか大きくしようと本来のパフォーマンスを発揮するのに必要な睡眠時間を[b]だけ削ったとします。
すると、生産性[a]は[b]だけ下がります。
それを式にするとy=(a-b)(x+b)となります。
分かりやすくするために式を変形するとy=(a-b)x-b2乗+ab
どんなに生産性が低下したところで時間をかけるほど結果が下がるということは起こりえないので(a>b)と考えられます。
さて、この数式においてbの値をどんどん大きくしていったらどういうことが起きるでしょうか。
生産性を表す傾きの値はどんどん小さくなり、同時に切片はやがてゼロに近づきます。
(ちなみに切片の最大値はどんなに頑張っても生産性の2乗の数値にしか届きません)
つまり、生産性を犠牲にして勉強時間を増やしていった先にあるのは、「合格」ではなく、「より効率の悪い勉強」でしかないのです。
確かに、努力や根性が必要なときもあるでしょう。
しかし、勉強はそれだけでなんとかなるものではありません。
頑張った挙句体調を壊して、しかも期待した成果が出ないではあまりに報われません。
しっかりと休むべきところは休む。
そして、勉強時間[x]ではなく生産性[a]を上げるという勉強にシフトする。
時間が限られる今だからこそ、こういった視点で勉強をして下さい。