ほぼ日刊、SEED君のひとりごと

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料理と手品を科学する

2016/11/26

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「ぬかの中のカルシウムがシュウ酸に反応して中和して外に出るわけじゃん、米油じゃ無理かな?」
「・・・水溶性じゃなかったら」
このやりとりはプロフェッショナル仕事の流儀での山本征治さんという料理人の会話です。
通常、タケノコのアクを抜く際にはぬかと一緒に煮込むわけですが、この料理長は「タケノコのアク抜きのときに同時に失ってしまうものが大きすぎると思う」ということから、別のアク抜きの方法を模索していました。
ぬかによる化学反応と同じことを起こせばタケノコからアクが抜けるのではという着眼点から出てきたのが上の化学反応式の会話です。

話はちょっと変わりますが、トランプの中から一枚のカードを選び、それを真ん中に入れて指を鳴らすと一番上に上ってくるというマジックを見たことがありますか?
あのマジックの仕組みについて考えてみてください。
さて、どんな仕組みを想像するでしょうか。
こすると絵が変わる、真ん中に入れると実は上に登ってくるような仕掛けになっているetc…
さまざまな可能性が頭に浮かぶかもしれません。
しかし、あのマジックの種はいたってシンプル。
特別なトランプを使っているわけでもなければ、特殊な仕掛けを隠し持っているわけでもありません。
あくまで「現実に起こり得る現象の組み合わせを不思議に見せている」だけなのです。
では具体的にどうしているのか。
最終的な現象が「一番上にカードがある」である以上、考えられる可能性は①初めからカードを真ん中に入れていない、②真ん中に入れたように見せて上にカードを持ってきている、③真ん中に入れたカードを観客の目を盗んで上に持ってくる、の3通りしかありません。
因みに、あのマジック(アンビシャスカードと言います)のやり方は実際に上に挙げた3通りの考え方を組み合わせてできています。
マジックは全て当たり前の物理現象の組み合わせでできているのです。

上に書いたように実は料理は化学、マジックは物理でできています。
どっちも理科のお話。
イカのお刺身に包丁で切れ目を入れるのは、舌にある旨みを感じ取る部分の接地面積を増やすため。
DaiGoさんのスプーンがグニャグニャになるスプーン曲げも上手いタイミングでてこの原理を利用しているだけ。
僕たちの身の周りには、思っている以上に「お勉強」が溢れているのです。

先日久しぶりに「勉強なんてして何の意味があるの?」という哲学的な(?)問いを生徒さんから頂きました。
「お母さんの料理手伝ったことある?」「・・・うん。」
「DaiGoのスプーン曲げとかマジック見て面白そう!やってみたい!って思ったことある?」「うん!」
僕の解答は一つです。
「とっくに勉強してんじゃん!」
テストはどうしても知識の整理が必要ですが、「学び」は身近に溢れています。
もっと気楽に、「勉強」しよう!