教えて、シード君!

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No.404【ガス欠アウトプットとノウハウコレクターを克服しよう】

僕は個別指導(特に高学年の場合は)を行うとき、必ず授業を担当することになった生徒さんの現状分析を行います。
それによって指導の手順や方針が全く異なってくるからです。
勉強はそれぞれの生徒さんが何に(どこに)つまずいているのかによって対処法が全く異なってきます。
現状の自分がどこにいるのかを把握しておくことが非常に重要です。

現状がどこにいるのかを把握するツールとして、僕は横軸に知識量を、縦軸に思考力を置いた、下の図を用いて、担当の生徒さんが以下のどのカテゴリにいるのかを把握します。
①知識も思考力も足りている
②知識は足りているが思考力が足りていいない(ノウハウコレクター)
③思考力は足りているが知識は足りていない(ガス欠アウトプット)
④知識も思考力も足りていない
このうち①と④の場合は対策が簡単です。
①のように一定の知識も思考力も備わっている場合、実力相当の問題を解いてもらえば段階的に成績は上がりますし、反対に④のように知識も思考力も足りていない場合は、そもそも行動していない(何をしたら良いのか分からない)場合が多いので、そもそも基礎知識を教えることと、基本の演習で対応することができるからです。

難しいのは②と③の場合です。
(どの症状に陥っているかを見抜くのは簡単なのですが、いざ改善していくのに時間がかかるのです)
知識は足りているが思考力が足りていいないという②の人を、僕はノウハウコレクターと呼んでいます。
普段の授業はまじめに取り組み、ノートまとめも丁寧に行っている。普段の勉強ではしっかりと正解もできるのに、いざ定期テストや模擬試験になるとイマイチ結果が良くはない。
こんな風に思っている人には、ノウハウコレクターが多いように思います。
ここに該当する人は、決して知識が足りていないわけではありません。
むしろ、知識そのものは平均的な受験生より多いくらい。
それなのになぜか点数に繋がらないということはあったら、ノウハウコレクターになっている可能性大です。
ここに該当する人の解決すべき課題は主に①深く・長く考える習慣をつけることや②出題者の意図を把握することです。
この辺を意識することで、ノウハウコレクターを卒業できます。

一方で、③の思考力は足りているが知識は足りていない状態のことを、僕はガス欠アウトプットと呼んでいます。
演習スピードが速い生徒さん(肌感覚では特に男の子?)に多い気がします。
よく言えば要領が良い、悪く言えば雑ということになるでしょう(笑)
ガス欠アウトプットになりがちな人は本来覚えなければならない知識が定着していないので、応用問題などで思考をしたときに誤った結論にたどり着いてしまうおそれがあります。
また、同じ問題を繰り返すといった地味な勉強が若干苦手です。
ガス欠アウトプットの人たちは本来覚えなければならない知識を根気良く定着させようと繰り返しの勉強ができたり、常に細部に対する意識を受けておいたりすることでここを脱することができます。

夏休みは裁量権が多いために、知らず知らずの間に「自分の勉強のクセ」みたいなものが強化されやすくなってきます。
自分が②や③であるかもと思った人がいましたら、そちらに流されないように意識してみるとよいかもしれません。

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No.403【勉強と掃除って似ています】

「仕事と掃除って実は似てんのよ」
宮崎駿監督の盟友でジブリの名監督である鈴木敏夫さんが、以前、情熱大陸でこんな風に言っていました。
鈴木敏夫さんが出社すると、社員がいきなり連絡事項を伝えようとするのですが、その言葉をさえぎって、まずは社内の掃除からはじめます。
散らかっているものをすべて片付けて、ひと段落ついたら初めて社員の話を一つずつ聞いていく。
とても印象的な場面でした。

鈴木さんが仕事と掃除が同じであるといいますが、勉強も掃除と非常に似ているところがあるように思います。
勉強ができる人の勉強の仕方は、どこか掃除似ています。
無駄な情報を捨てて、必要なものを整理して、いつでも収納した知識を引き出せるようにタグ付けをして頭に収めていく。
勉強が得意な人の勉強方法はこんな感じ。
部屋の掃除が得意な人の片付け方とどこか似ている気がしませんか?

勉強における知識の整理手順を細かく並べると、次のようになります。
「情報の取捨選択→情報の整理→情報のカテゴライズ→情報に対するタグづけ」
これに、そもそも行動するか否かという「行動」を加えて全部で5段階。
この順に沿って知識を「片付け」していくと、結果に反映されやすくなります。
この5つ(4+1)のステップは、少なからず勉強する中で自然に身についてくる部分もありますが、どうしても本人の意識に引っ張られるところがあります。
感覚的に勉強する前から無意識に「情報に対するタグづけ」ができる人もいれば、いくら頑張って勉強をしても「情報の取捨選択」が苦手な人もいるのです。
(この辺りも掃除と似ていますね)

得意な人はそれでいいとして、苦手な人は、日々の学習の中で「そうした勉強法」を意識していく必要があります。
まずは自分が「行動→情報の取捨選択→情報の整理→情報のカテゴライズ→情報に対するタグづけ」のどこのフェーズにいるのかを把握して下さい。
その上で、次のフェーズに行くために必要なことを意識するようにしましょう。
こうしたものを常に念頭においておけば、少しずつ、次のフェーズに進むことができるはずです。
そして、このフェーズ(下図では「壁」と表現しました)を超えていくと、自分の中の理解度合いも「やってみる→知る→納得する→理解する→解ける」というように順を追って上がっていきます。
夏休みは学校もなく、自分で勉強を管理しやすい時期です。
ぜひ、このタイミングで自分の理解力のフェーズをあげるということを挑戦してみてください。

 

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No.402【夏休み直前に自分の勉強を見直そう!後編】

一つ前のコラムの続きです…
勉強したのに結果が出ない(=理解がしきれていない)原因を探ろうとするとき、多くの人が「勉強時間」が足りていないからと考えがちです。
確かに全く勉強時間がゼロという人であれば、勉強時間が足りていないのが原因である場合が多いでしょう。
しかし、一定時間の勉強(平日で1~2時間)をしている人に関しては、その原因は勉強の絶対量以外に存在する場合が少なくありません。
僕は勉強に関して、上手く行かない原因には①「勉強の絶対量が足りていない」以外に②「勉強の密度が薄い」、③「勉強のベクトルがズレている」の3つがあると考えています。

それぞれの要因を細かく見ていきたいと思います。
まず①の「勉強の絶対量が足りていない」に関しては説明はいらないでしょう。
そもそも勉強時間がゼロだとかテスト直前に一日だけ全力で勉強したとかそういう場合です。
②の「勉強の密度が薄い」というのは、実際に勉強時間にしているうちのどのくらいの割合が「結果を出すための行動に結びついているか」というお話です。
たとえば3時間勉強をしたとして、その中にはどうしても集中力が切れてしまっていた時間や、LINEやインスタが気になってスマホに触れていた時間、或いはウトウトしてしまった時間が含まれていませんか?
あるいは勉強に取り組んではいたものの、いつもよりペースが落ちていたというのも「密度の低下」に含まれます。
自分の勉強方法を改めて振り返ってみて、実はこういった部分が無かったかを振り返ってみるのが②の内容です。
そして③の「勉強のベクトルがズレている」ですが、これは何のために勉強をしているのかという目的に対してどれだけ適した方法を取れているかということです。
自分ではこれが一番気づきにくいかもしれません。
例えばダイエットをしたいと言っている人が腕立てばかりしていても効果は出なさそうですよね?
或いはサッカーが上手くなりたいと言っている人が握力を鍛えていても意味がなさそうに感じませんか?
本人は努力をしているつもりであっても、実際に行っている行動が実は結果に結びつかないものである場合があります。
目的とそれを実現するための手段がどの程度一致しているか。
その部分を考えるのが③です。

結果が出ないことの原因には①~③があると書きましたが、実際に手を打っていく際には③→②→①の順番に分析していくことがとても重要です。
ほとんどの人は結果が出ないとすぐに①の手段をとってしまいがち。
しかし、①の時間の絶対量を増やしてしまうと、②の密度がさらに下がってしまう可能性が出てきます。
或いは②の密度をいかにあげたところで、③のベクトルが大きくズレていたら、やっぱり結果には結びつきません。
だから、まず③の目的と手段を一致させることを考え、次に②で勉強の方法を細かに見つめなおし、最後に必要ならば①の勉強の総量を増やすという順序が大切なのです。
勉強時間を増やすと頑張っている気分にはなりますが、その「気分」は結果には少しも関係がありません。
もうすぐ夏休み!
長期休暇の勉強を無駄なものにしないためにも、上に挙げたことを意識して今一度自分の勉強について分析してみてください。

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No.401【夏休み直前に自分の勉強を見直そう!前編】

「成績が伸びひんのやけどなんでやろ?」
とある生徒さんからこういった相談を受けました。
夏休みを前にして勉強計画を組み直すいい機会でしたので、その原因についてあれこれ考えてみたいと思います。

まず大前提として勉強はしたら伸びます。
「何当たり前のことを言っているんだ」と思われてしまうかもしれませんが、この前提は非常に重要です。
心理学の有名な実験に、目の前に置かれたマシュマロを食べるのを15分我慢したらもう1つもらえるという「マシュマロ実験」というものがあります。
そこでは我慢が出来る子は学力が伸びやすいという結果が得られたのですが、最近の実験で、我慢ができない理由を探ると、我慢ができない子は約束が履行されないという経験を多く積んでいるということが分かりました。
マシュマロ実験で我慢ができない子は、日常生活で「○○したら褒美をあげる」という約束を破られるという経験を多くしていたのです。
(この辺、大人の僕たちは何気なくやってしまいがちなので注意が必要です)
褒美を期待したのに裏切られ続けたマシュマロ実験の子供が我慢できないように、あることをした場合の結果を信じることができないと、それを行動に移すことができなくなってしまいます。
だから、「勉強したらできるようになる」という前提を信じられることが非常に大事なのです。

基本的に試験で聞かれる内容のほとんどが教科書内容となっています。
(稀に教科書外の知識が混ざっていたり、難関校だとそういったものが混ざっていますが、それは合否に関わらないくらいの分量です)
その証拠に、英語でも日本史でも古文でもいいですが、学校で使っている教科書と参考書、それから単語帳(用語集)を使いながら、模試や試験の問題を解いてみて下さい。
恐らく殆どが解けるはずです(時間はかかると思いますが)。
やってみなくても、「多分解けるだろうな」と思っていただければ十分です。

学校で配られた教科書や参考書、単語帳を使いながら問題に向き合えば解けるということは、それらの内容をきちんと理解していれば問題が解けるということです。
教科書の内容や単語を覚えているという、勉強を終えた理想状態を仮定した時に問題が解けるということは、勉強さえすれば絶対に解けるようになるということです。
この前提をまずは自分の中で信じきることができるかが、非常に重要なのです。

「そんなこと言ったって実際に伸びひん!」
以上のように言うと、こんな言葉が返ってくる気がします(笑)
それは、「勉強した→伸びない」ではなく、「勉強した→理解しきれていない→伸びない」なのです。
「勉強したのに伸びない」という原因と結果の関係ではなく、「理解しきれていないから伸びない」というのが正しい因果関係です。
だから、注目すべきは「なぜ勉強したのに理解しきれていないのか?」の部分なのです。

ということで、後半は「なぜ勉強したのに理解しきれていないのか?」について考えていきたいと思います。

No.400【「遊んでないで勉強しなさい」の前にできること!?】

ほとんどの学校で定期テストが終わり(まだの人もあとひと息!頑張って!)いよいよ夏休みが近づいてきました。
シードゼミでは、多くの高校3年生が試験も終わって本格的に受験勉強をしに来てくれています。
受験学年にとって夏休みの使い方はこれからの伸びに大きく関わりますので、全力で頑張って下さい。
またそれ以外の人たちも、夏休みは今までの学び残しや苦手の克服の絶好のチャンスです。
この機会にしっかりと目的意識をもって頑張って下さい。

 

「夏休みに真剣に勉強を!」と言うとよく、部活動や趣味や遊びなどの楽しいことを我慢して勉強に取り組まなければならないと思う人が出てきます。
もちろん勉強に打ち込むことは大切ですが、それが「楽しいことを我慢」して「つらい勉強に耐える」ことなのかと言われれば、僕は全く違うことだと思っています。
「楽しいことを我慢すること」と「勉強を頑張る」の間にはなんら因果関係はありません。
僕も皆さんに「勉強を頑張れ」とは言いますが、それは決して「楽しいことを我慢して」という意味ではないのです。

 

楽しいことを我慢して勉強に打ち込むことが必要と考える人は、恐らく勉強の時間と趣味に当てる時間を1枚目の図のように考えているのではないでしょうか。

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可処分時間のうち、勉強に当てる絶対量を増やすにはそれ以外の時間を削らなければならない。
だから「楽しいことに当てる時間を削って頑張る」という考え方になってしまう。
僕はこれとは少し違う見方をしています。
2枚目の図を見てください。

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僕は生徒さんたちに勉強のアドバイスをするとき、可処分時間をどのように使っているのかという横軸の他に、そのうち努力として結果に表れている時間(それを投資と呼んでいます)と、結果に表れない時間(こちらを浪費と呼んでいます)という縦軸も加えて、人の時間の使い方を次の4種類に分類しています。
①勉強に費やす時間のうち、結果に繁栄される努力がなされる時間(1象限)
②勉強以外に費やす時間のうち、明確に目的をもって使っている時間(2象限)
③勉強以外に費やす時間のうち、特に目的もなくダラダラする時間(3象限)
④勉強時間のうち、結果に結びつかない気が抜けたり無駄な使い方をしていたりする時間(4象限)
先に挙げた楽しいことを我慢して勉強に打ち込むという勉強方法は②を減らして①に当てるという戦略となるわけですが、図を見ていただければ、それ以前に手を加えるべき部分がある事に気がつきます。
結論から言えば、僕は①~④のうち、最初に手を付けるべきは④の時間の浪費となっている勉強の時間であると考えています。
例えば勉強をするときに、ついついスマホを触ってしまったり、思わずぼーっとしてしまったり、写経のようなノートまとめをしてしまったりという勉強をしている人はいませんか?
こういった勉強の時間は「やった気になった」だけで、結果には繋がりません。
まずすべきは、こうした結果に結びつかない部分を徹底的に削ることなのです。
次にすべきは③のムダに使っている時間を勉強に使うことです。
そして、その上でまだ時間が足りない場合に手を加えるのが②の部分なのです。

 

勉強を頑張ろうと気合を入れた生徒さんの多くが、まず②を削ろうとしがち。
でも、一番自分にとって有意義な時間から手を出す必要はありません。
それよりもすべきなのは、自分の勉強のムダを徹底的に洗い出すことと、自分の生活習慣の無駄を徹底的に洗い出すことなのです。
趣味の時間を削ろうとするくせに、勉強時間の中にスマホを触る時間があったり、そもそも休みはお昼まで寝ていたりするみたいな人はいませんか?(笑)
趣味の時間はいいリフレッシュにもなるわけなので、どう考えても削るべきは後者なのです。
勉強を頑張ろうという人は、まずは自分の生活を細かに書き出してみてください。
そして④→③→②の順番に手を加えていく。
この順番が非常に重要です。

No.399【部活をしていると受験が上手くいく!?】

吹奏楽部や野球部などで頑張ってきた人は、いざ受験勉強になったときに結果を出しやすいみたいな説を聞いたことがあります。
僕は特定の部活に所属していることと勉強で結果が残しやすいことに因果関係は全く無いと思っていますが、一方で、「何かに全力で取り組んできたこと」と勉強で結果を残すことには一定の相関があるように思います。
それは別に吹奏楽や野球といった団体競技である必要はありませんし、極端な話、自分だけの趣味でも構いません。
とにかく「何かに没頭する」という経験が重要です。

僕は勉強(に限らず何でもそうですが)の投下時間と成果の関係に関して、以下のような関数になると考えています。(この関数はシグモイド関数と呼ばれるものなので、興味のある方は調べてみてください)。
初めはどれだけ時間を投じてもほとんどその成果は結果に表れず、ある一定量を超えたタイミングで急激に成果に現れる。
そして、それを過ぎると再び伸び率が少なくなる(というか高度な内容になるので、投下時間当たりの成績の伸び率の実感が小さくなる)。
僕はこれらを、成果が感じられなくても積み上げなければならない①忍耐期、成果が時間できる②成長期、一定の成果がついたあと完成へと向かう③成熟期と分けています。
勉強で結果を出せない最大の理由は、①の忍耐期が越えられないことにあるというのが僕の持論です。
たいていの人がいざ頑張ろうと決意して勉強に向き合っても、一向に成果に現れない忍耐期に精神的に耐えられず、結果が出る前に時間の投下をやめてしまうのです。
何かに全力で取り組んだことがある人は、この忍耐期があることが分かっています。
そのため、何か一つに打ち込んだことがない人に比べて、「いつ成果が出るか分からない」不安感に負ける可能性が少なくなるわけです。

ある分野で成功した後に、全く別の分野で同じだけ(あるいはそれ以上)に成果を出している人を多く見かけます。
例えば、HIKAKINさんは今のユーチューバーとしての成功の前に、ボイスパーカッションでテレビに出るレベルまでいっています。
あるいは同じくユーチューバーで、「釣りよかでしょう」のリーダーであるよーらいさんは、「釣り」というジャンルで成功する前は雑誌に載るくらい有名な車のドリフトの選手でした。
おぎやはぎの二人は芸人として売れる前に商社のトップセールスマンですし、現KADOKAWAの会長である川上さんは、ニコニコ動画をヒットさせる前には携帯の着メロで成功をしています。

何かに打ち込み結果を出したことがある人は、結果が出る過程に忍耐期がある事を知っている。
だから、結果が出る前にあきらめない可能性が高くなり、だからこそ結果が出やすいのです。
こういう理由から言えば、夏まで真剣に部活動に取り組んだことがある人は結果を出しやすいといえるかもしれません。
但しそれは、根性がついているからでも、集団で頑張るスキルが備わっているからでもなく、「忍耐期があるのを知っている」から。
逆に言えば、自分の頭で考えず、ただ言われたとおりのことをしていただけの人は、部活動引退後の伸びなんて期待できません。

勉強に限らず、物事で一定の成果を出すには、①忍耐期、②成長期、③成熟期があります。
今までにこれを経験してきた人は、その経験を受験勉強に生かしてください。
反対に、これまでにそういった経験が無いというひとは、受験勉強を自分にとって①~③の初めての経験として下さい。
これらは他にも応用が利くので、きっと今後の役に立つはずです。
まずは忍耐期を乗り切る。
それが受験勉強で最も重要な一歩です。

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No.398【勉強には「速さ」じゃなくて「深さ」が重要!?】

「あの人は頭の回転が速い」というとき、皆さんはどういう意味でこの言葉を使っていますか?
一般的に「頭の回転が速い」というのは、「頭が良い」という意味で使われることが多いのではないでしょうか。
僕たちはいろいろなものごとに対して即座に的確な反応をしたり、コミュニケーションにおいて気の利いた返しをできたりする人を見たときに「頭の回転が速い」という言葉を使う時は、確かに「頭が良い」という意味でこの言葉を使っていますが、こと勉強に関しては、必ずしも「頭の回転が速い」=「頭が良い」は成り立ちません。

即座の反応をするとき、僕たちは「思考の深さ」を犠牲にしています。
すぐに返事を返すことができるというのは、それだけ考える時間を削っているということなのです。
会話の場合は内容以上にリズムや流れが重要なので、即座の反応、つまり頭の回転を早くすることに大きな効果があります。
どんなに気の利いた返しが思いついたとしても、1時間も沈黙して考えたなんてことがあれば、とても話が続きません。
このようにインタラクションがあるものの分野においては、「頭の回転が速い」=「頭が良い」ということが成り立つのです。
反対にインタラクションが存在しない分野に関しては、「頭の回転が速い」というのは武器になりません。
それどころか、速く返そうとする習慣は、深い思考をすることの妨げとなってしまう場合すらあります。
受験勉強はまさにこちら側です。

授業をしていると、問題をロクに読むことなく、とにかく「速く解く」ことに全力になる生徒さんがいます。
「ここに空欄があるのならこういう形だろう」とか、「この単元なんだからとりあえず○○にしておけばいいのでは?」みたいな感じで誰よりも早く解こうとするタイプです。
こうした人たちは往々に「頭の回転が早い」と認知されていますし、実際に通常授業での演習やドリル的な問題では大きな結果を残すため、ついつい「深さ」を犠牲にして早さを求めてしまいがちになります。
下の図を見てください。
勉強において最も有効なのは言わずもがな、テキパキとした思考も深い思考もできる右上の象限です。
ここは異論がないと思うので、重要なのは「じゃあその次に有効なのはどういったパターンなの?」というところです。
テキパキしているけれど浅い思考か、じっくりだけど深い思考か。
それぞれの生徒さんが目指しているゴールにも寄りますが、本当の思考力をつけようと考えた場合、絶対的に後者が大切になってきます。
じっくり考える思考からテキパキ考える思考を身に切り替えることは、学び方の工夫でいくらでも訓練できますが、テキパキ考える思考からじっくり考える思考を身につけるのは姿勢や心がけといった「本人の意識」に由来する部分が大きいので相対的に難しいのです。

入試では応用問題を解かなければなりません。
また、高校に進学したら、あるいは大学、社会に出たら、ずっと複雑な思考を要するものに取り組まなくてはなりません。
その時に「浅い思考」では歯が立たなくなってしまいます。
もちろん「スピードがある」ということは悪いことではありません。
ただ、早晩深い思考は絶対に必要になってきます。
だからこそ、日頃から意識して身につけていくことが重要なのです。
「速さ」に執着しがちな人は、ぜひこのことを意識してみてください。

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