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ほぼ日刊、SEED君のひとりごと

京都府西京区阪急桂駅前の学習塾、シードゼミのブログです。Facebookで更新しているコラムを転載しております。

阪急桂駅徒歩1分!京都市西京区に根ざして15年。地域密着だからこそできる、ひとりひとりににあわせたきめ細やかな指導が自慢です!

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問題を解く手順を分解する

2017/01/28

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3年生の入試対策が佳境を迎えています。
入試問題演習に入り、多くの生徒さんがアウトプット中心の勉強になってきましたので、今日はアウトプットの仕組みについてまとめてみようと思います。
僕は「問題を解く」という行為をいくつかのステップに分解すると次のようになると考えています。
①問題を見る→②該当する知識をできるだけ多く引き出す→③根拠に基づき選択肢をフィルターにかける→④解答する
これが、問題を見て解答にたどりつくまでの大雑把な思考プロセスだと思います。
頑張って勉強しているのに思うように問題が解けないという人は、次の3通りの状態に陥っている可能性があります。
(1)頭に浮かんだ最初の可能性が答えだと思ってしまう(①→④の思考パターン)
(2)③のフィルターが機能していないために答えにたどり着かない(①→②→④の思考パターン)
(3)初めにフィルターをかけてしまう結果、そもそも手が動かない(①→③→④の思考パターン)

最も多いのが(1)のパターン。
思いついた解答をそのまま書いてしまうために間違えてしまいます。
たとえ何か答えの可能性が「思いついて」も、他にも答えになる可能性がある選択肢はないかと考えることで、この状態は克服できます。
(2)は、選択肢はいくつも思いつくのに、正解にたどり着けないというパターンです。
同じ形式の問題を解いているのに、その時々で答えがあったりあわなかったりする場合はここに該当している可能性があります。
問題の答えにたどり着けない原因は、根拠広いが十分にできていないことにあります。
問題文を一言一句丁寧に読み込み、一つでも多くの情報を読み取る訓練が必要です。
そして、頭の中に浮かんだいくつもの選択肢の中から、フィーリングではなく理屈に基づいて最適解を選ぶ訓練をする。
このことが(2)に該当する人には最も必要になってきます。
最後が(3)のそもそも手が動かないというパターンです。
どういう可能性があるかと、頭の中の知識にアクセスをすることなく、ひたすらに問題を見て答えを探すため、いつまでも答えにたどり着くことができません。
分からないときに、とにかく問題文を丁寧に読もうとする子は十中八九このパターン。
ここに該当する方は、問題文からすでに十分な情報収集ができています。
解けないのは、得た情報に基づいて頭の中から選択肢を引き出す練習が十分にできていないから。
ヒントは問題文にしっかりと存在していますが、それを元に導き出される「答え」があるのはあくまで自分の頭の中なのです。
しっかりと自分の頭の中にある知識を引き出すように意識すれば、あっという間に問題を解けるようになるはずです。

もちろん他の症状の生徒さんがいないわけではありませんが、基本的にはこのいずれかのパターンで悩んでいる場合が殆どです。
もし心当たりがあるという人は、上に書いたことを心がけてみるようにして下さい。
きっと、数週間で結果が改善されると思います!

言葉の意味は文脈で決まる

2017/01/26

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「嫌われる勇気」や「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」などのベストセラーを世に出した編集者の柿内芳文さんがTwitterで面白い発言をしていました。
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文脈を作ることが編集だという話をするときによく例に出すのが13。そばに「12」と「14」があれば数字の「13」に見えるし、「A」と「C」があれば「B」に見える。どの文脈に乗せるかによって全く同じ物でも見え方はまるで違ってくる。何を前に置くのか、何を後に置くのか、細心の注意が必要だ
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https://twitter.com/kakkyoshifumi/status/824461417281564673
柿内さんは編集の心得を語るためにこの例を用いていましたが、この、前後に何があるのかによって意味が変わるという意識は勉強をする上でも非常に役に立つ視点です。
次の4つの例文を見てください。
① I have a pen.
② I have to use a pen.
③ I have used this pen for a long time.
いずれも同じ[have]なんですが、それぞれ用法が異なります。
例えば後ろにいきなり目的語が来ていたら普通に動詞としての役割であると分かります。
それに対して後ろにto+動詞の原形があれば「~しなければならない」という意味になる。
或いは、過去分詞(「何それ?」ってみなさんも、中学3年生で習います!)が後ろにある③のような場合は「ずっと~している」という「継続」の訳になります。
全部同じ[have]なのですが、複数の用法があるのです。
テストではこのような判別がよく問われます。
そして、その識別に最も大切なことが、先の柿内さんの言っていた前後の情報から使われ方を読み取るという視点なのです。
入試問題が解けないという子に最も多いのが前後を見ずに問題の箇所だけで判断をしてしまっているというパターンです。
仮に空欄で手がとまったとして、いくらその空欄を眺めて考えていたとしても、それで答えが閃くということはほとんどありません。
その空欄だけでは答えが導き出せないからこそ、手を止めて悩んでいるわけですから。
手が止まったときは、むしろ一旦空欄から意識を話して、周辺の情報に目を向ける。
この感覚があるだけで、勉強で相当優位に立つことができます。
普段からやっている人にとっては当たり前のことだけれど、案外気が付いている人は少ないように思います。

「分からなくなったら周辺を見る」
下の図を参考に、この視点を頭に留めてみてください!

プロの練習は「量」じゃない!

2017/01/25
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ミスタータイガースって呼ばれた掛布さんおるやろ?あの人は一日500回素振りをしたから成功したって言われているけど、そうじゃないねん。プロ野球の選手なら誰でもそんくらいの努力はしてる。彼の凄いのは一振り一振りどの場面で投手は誰で、どんな球が投げられたかを想像しながらやっている所や。
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元お笑い芸人の島田紳助さんが若手のお笑い芸人に向けて講演をした際の映像が収録された「紳竜の研究」というDVDに収録されている場面です。
かなり前に見た内容なので、口調は若干の違いがあるかもしれませんが、紳助さんが語ったこのエピソードには、努力を必要とするあらゆる場面に通じる教訓が隠れています。
勉強において量が重要なことは言うまでもありませんが、ただ量をこなすだけでは全く成果には繋がりません。
問題を解いている最中に、「その一問から何を学びとるか?」という自分の意識が不可欠なのです。
例えば、計算問題を解くときに、ただただ早く解こうとしている人はいませんか?
どれだけ量をこなしても、何も考えずにスピードにこだわって解いているのでは、そこから得られることは「腕の疲労」だけで、実力には繋がりません。
ひとつひとつの問題が何を想定して作られていて、自分はどのように対応するのか。
そのことを意識して初めて実力に繋がるのです。

私立高校の入試がいよいよ近づいてきて、過去問演習をする人が増えてきました。
毎日真剣に問題と向き合う姿は素晴らしいです。
しかし、全体的に丸ツケや復習が疎かなようにも感じます。
早く終わったからと言って制限時間の途中で切り上げない、あっていた場所もしっかりと解説を読む(偶然あっていただけかもしれません!)。
こういった向き合い方一つで、過去問演習から得られる情報量は全く変わってきます。
問題は闇雲に消費するものではなく、しっかりと噛み砕いて、自分の血肉にしていかなければなりません。
問題演習を自分の力に繋げられるかどうかは、100%自分の問題との向き合い方に由来します。
プロ野球選手の例ではありませんが、受験生であれば、志望校の過去問は全て解いているのが当たり前です。
ただ解くのではなく、そこから何を問われているのか、今自分は何が苦手なのか。
そういったことも意識しながら一問一問に向かうようにして下さい。

面接はライブクッキング

2017/01/20
例えば皆さんが一流レストランのオーナーシェフであるということを想像して下さい。
馴染みのお客さんがたくさんいて、メニューは特に決めてありません。
毎日お客さんの要望にこたえて料理を作っています。
開店は18時。それまでに様々な仕込みを終えておかなければなりません。
さて、皆さんはどのような準備をしておくでしょうか?
お客さんが好きなメニューを言うので準備なんてできないといって、全く材料も用意しておらず、オーダーを受けてから材料を買出しに行くのはさすがにマズイですよね。
かといって、ニンジン、たまねぎ、じゃがいもの角切り、豚肉に各種香辛料、そしてあったかい白ご飯なんて準備をしておいたら、カレー以外の料理には対応できなくなってしまう。
恐らくたいていの人が、いくつかの材料を用意して、ある程度の下ごしらえをしておくのではないでしょうか?

本日の授業の際に、何人かの生徒さんから面接はどうすればいいのかという質問を受けたので、ここでお答えします。
面接は上に書いた料理の例と非常によく似ています。
「準備」が非常に重要です。
何を話すのか全く準備をせずに面接練習に臨むのは材料を仕入れていないシェフと同じで、その場で慌てる羽目になってしまいます。
だからといって、一言一句間違えの無いように準備をしていったら、他のメニューが頼まれたときに提供できないように、少しでも違う聞かれ方をしたら、たちまち何も言えなくなってしまいます。
面接において何より重要なことは、ある程度のリクエストに対応ができるように、下準備をした「材料」をしっかり準備しておくことなのです。

面接における材料とは、自分のエピソードと志望動機のこと。
カッチリとした志望動機である必要はありません。
それは調理済みの料理を用意するようなもの。
あまりにも細かく考えてしまうと、それを正確に言うことが目的となって、全く上手くはなせません。
ノートを用意して、自分がやる気になった瞬間や、どうしてその学校に行きたいのかといったことで、思いついたちょっとしたことをまとめてみてください。
そのノートに書かれていることが、まさに「材料」を用意することになります。
これを続けていると自然と聞かれたことに答えられるようになるはずです。
面接練習の前に下準備。
入試の面接はこのことを合言葉にして下さい。

悩みのるつぼに陥らないで!!

2017/01/15

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高校3年生の皆さん、昨日・今日と2日間にわたりセンター試験お疲れ様でした。
結果はいかがだったでしょうか?
もちろん今日はゆっくりと休んでくれて構いません。
ここからは明日以降のお話を書きますね。

センター試験の結果に関して、今まで練習してきたとおりに結果を出せた人もいれば(もしかしたら普段以上の成果が出た人もいたかもしれません!)、悔しい結果になってしまった人もいるかと思います。
センターが本番一発勝負の試験である以上仕方がありません。
もちろん悔しければ落ち込んでくれて構いませんし、場合によっては少しくらい誰かに八つ当たりをしてもいいと思います。
気持ちを溜め込むよりは、できるだけ発散するほうが気持ちが晴れます。
ただし、一つだけ頭の片隅に入れておいて欲しいことがあります。
それは「気持ちをいつまでも引きずらない」ということ。
落ち込むのも、怒りで八つ当たりするのも全く持って構いませんが、それを引きずるというのは話が違います。
いつまでもモヤモヤを引きずるのは非生産的な行為でしかありません。
少し厳しい言い方かもしれませんが、すでに確定した結果に関してウダウダと考えたところで何も生み出すことは無いのです。
すでに出ている結果に関して悩んだところで、何か解決策が生まれることはありません。
解決しない事柄を含めて何かについて悩んでいる状態を、僕は岡田斗司夫さんの言葉を借りて、「悩みのるつぼ」状態と呼んでいます。
解決しない悩みを頭の中でグルグルと反芻して、自分の頭の中で実物以上の大きな悩みに仕上げてしまう。
気持ちをいつまでも引きずっていると、どんどんこの傾向が強まってしまうのです。
こうならないためにも、気持ちはすぐに発散して、悩みと今後の計画を分離しておくことが大切です。
センター試験が終わったあとに皆さんがしなければいけない意思決定を端的にまとめると、下の図に集約されます。
これは「選択」の問題で、センターの結果に対する自分の「感情」は関係ありません。
ここからの受験勉強に関する意思決定を行い、それを行動に移す。
センター試験が終わった皆さんにとって行うことは、つきつめるとこれしかないのです。
結果を引きずっていたら、その分だけ「今なら可能性のある選択肢」まで手放すことになってしまいます。
とにかく感情は早く発散させて気持ちを切り替える。
繰り返しますが、今日は存分に悩んでくれて構いません。
大切なことは明日以降、どうやって切り替えるか。
もう入試勉強のゴールは見えています。
一日一日を大切にして、最善を尽くしてください。

理科の内容で「反射」という反応があります。

2017/01/14

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(3年生の皆さん、しっかりと説明できますか?)
反射とは、ある刺激に対して脳を介さずにせきずいから命令を出す反応のこと。
熱いものを触ったときに思わず手を話してしまったり、急に外に出て光を浴びて、思わず目を閉じてしまったりといったものがここに該当します。
実はこの「反射」という反応、正しい勉強方法を説明する上で、非常に役に立つ視点です。
反射は、感覚器官が刺激を受け取ると、脳を介在せずにせきずいが命令を出し、運動器官に情報が伝達されて反応が起こるというしくみです。
脳には一連の行為のあと、遅れて刺激が伝わります。
これをそのまま勉強に当てはめると、「刺激→問題」「せきずい→ひらめき」「脳→知識・思考」「反応→解答」と置き換えることができます。
(下のような図になります。)
成績の伸びる勉強をしている人は、左の図のように、問題を見たときに、ひらめきで処理せず、しっかりと知識・思考のレベルで判断を下しています。
それに対して、成績が思うように伸びないという人は、知識・思考にアクセスせず、ひらめきだけで解いてしまっているのです。
いわば「反射的学習」の状態です。
反射的学習の場合、しっかりと脳で判断をしているわけではないので、どれだけ演習を重ねても正しい思考手順が頭に溜まりません。
毎回データを保存せずにRPGのゲームを進めているような状態です。
同じ種類の問題であるのに、あるときは正解して、またあるときは不正解という人。
日によって正答率のムラが大きい人などがここに該当します。
反射的学習では、問題を解く際に脳にアクセスせず、事後報告的に刺激が伝わるだけなので、蓄積が全く行われません。
蓄積がなければ当然問題を繰り返したところで実力は身につかないので、いくら問題を解いても成績が伸びないという状態になってしまうのです。
せっかく勉強をするのなら、しっかりと成績に反映されるような勉強を目指したいですよね?
それならば、反射的学習で満足するのではなく、日頃からその奥の知識や思考にアクセスするように意識しておかねばなりません。
「非反射的学習」を忘れないで下さい!

自分の時間に「時給」をつけよう!

2017/01/11

経済学に「機会費用」という考え方があります。
ある行動をする際それにかかる費用だけでなく、本来それをやらなければ手に入ったものの価値も計算に入れるという考え方です。
例えば、時給1000円でレジ打ちのバイトをしているAさんが、バイトをオフにしてマンガ喫茶で5時間遊んだとします。
マンガ喫茶の料金は1時間で200円。
さて、Aさんは何円分の価値を払ってマンガ喫茶にいたのでしょうか?
普通の価値計算をすれば、200円×5時間で1000円となりますが、機会費用の考え方だと、そこにマンガ喫茶に行かなければ得られるハズだった分の費用が加算されます。
Aさんはマンガ喫茶に行かずバイトをしていれば、1000円×5時間で5000円の収入が得られていました。
したがってAさんにとっての機会費用は支払った1000円に得られるハズだった5000円を加えた6000円ということになります。

勉強を始めようと考えるとき、この機会費用の考え方が身についていると、非常に優位に勉強を進めることができます。
仮に、自分の時間に対して1時間あたり1000円の価値があるものだと決めてみましょう。
機会費用の考え方でなければダラダラと過ごしていた時間は、何も生み出さないのでゼロ円の価値があるもの、つまり何も損をしない行為です。
しかし、自分の時間には1000円の価値があると考えたら、2時間ダラダラと過ごすことは2000円分の無駄をしているということになるのです。
同じテレビを見るという行為でも、1000円払って1時間のバラエティを見ていると考えると、急に勿体無く感じてきませんか?
また、自分の時間をお金で考えるのには、ムダな時間をなくす以外に作業効率を上げる効率もあります。
例えば宿題の簡単な計算ドリルをしているとして、それに1ページ15分かけていたら、1時間で終えることができるのは4ページです。
つまり、1ページあたりのコストは250円ということになります。
これが、1ページ6分になったらどうでしょう。
1時間で10ページ進むことができるため、1ページあたりのコストは100円ということになります。
何かの作業を行う際に、より効率よくやろうというコスト意識を持つことができるのです。
受験勉強は限られた期間の中でどこまでの完成度を求めることができるかという、時間との戦いです。
その中で少しでも優位に勉強を進めようとしたとき、この「自分の時間に価値をつける」という視点が大変役に立ってくるのです。
なんか始めなければならないのは分かっているけれど行動に移せないという人は、まずはこの機会費用の考え方とコスト意識を持って見てください。
そうすると、漠然とした「やらなければ」という気持ちが、明確な危機意識として現れるはずです。