教えて、シード君!

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No.369【緊張で眠れない人のための入試前日に確認したい7つの心得】

明日はいよいよ私立高校入試本番です。
シードゼミに通う生徒さんたちも、つい先ほどまで最後の調整をしてくれていました。
集中力が途切れることなく真剣に取り組む姿を見ている限り、明日の試験も安心です。
みなさん、明日は今までに磨いてきた武器を活かして、思い切り戦ってきてください。
さて、本日塾に来てくれた生徒さんの何人かにはすでに言いましたが、僕は試験の前日の生徒さんには、前日に意識しておきたい3つのテクニックと、試験会場で意識したい4つのテクニック(というか心構え)というものを伝えるようにしています。
明日受験で緊張しているという人がいましたら、ちょっと確認してみて下さい。

 

1.普段と違う生活習慣を送らない


受験前日になると「今日はしっかり寝よう」や「朝ごはんをしっかり食べよう」といったように、生活習慣を良くしようとする人がいます。
僕は「前日だから」という理由で生活リズムを変えるのはむしろ良くないことであると考えています。
前日だけ生活リズムをよくしようなんてすると、夜中に目が覚めてしまったり、早く寝ようとしてもそもそも眠れなかったりと、余計な不安が生まれがち。
「緊張して眠れなかった」という人がいますが、そのほとんどは「普段と違う時間に寝ようとしたから眠れなかった」なのです(笑)
普段と違う行動をして普段と違う結果になって不安になるくらいなら、普段どおりに行動して下さい。
いつも夜更かししている人ならば、今日も夜更かしした方がかえって安定するかもしれません。

 

2.新しい知識を覚えようとしない


入試前日に少しでも多くの知識を入れておかなければと、今まで知らなかった公式や単語を暗記しようとする人がいますが、これも逆効果です。
緊張した空気の中で受ける試験において役に立つのは、自分の身に染み付いた「使いこなせる知識」だけです。
皆さんの頑張りなら、今までに身につけた知識を使いこなしさえすれば、十分入試を突破できるはず!
知らない応用問題よりも、知っている基本知識です。

 

3.交通機関の遅れで焦らない


もしかしたら明日目が覚めて試験会場に向かうとき、急な積雪や事故、電車の遅延等に会うかもしれません。
しかし、そういうときに決して焦ってはいけません。
入試は「将来自分の学校に来て欲しい学生」を選ぶための制度です。
不慮の出来事で未来の優秀な生徒候補を手放すなんてことは絶対にありません。
もし何らかの原因で遅刻しそうな時は、落ち着いて入試課に連絡をして下さい。
連絡が取れない場合は試験会場について、落ち着いて事情を説明して下さい。
絶対に暖かく迎え入れてくれるはずです。

 

ここからは試験中のお話。

 

4.開始と同時にペンを置く


試験が始まったら、いきなり問題を解きださず、一度(カンニングにならない程度に)周りを見てみましょう。
先に周りを見ることで、入試独特の空気感に呑まれるのを防ぐことができます。
周りの焦る姿をみて、「ああ試験なんだ」と思えたら、すでに平常心が取り戻せているはずです。

 

5.問題全部に目を通す


問題用紙を開いたら、まずはペラペラと問題をめくってみるようにしましょう。
どんな問題が出てくるのか、出題傾向は変わっていないか等、始めに全体を見ておくことで得られる情報がいくつもあります。
一緒に受けている大半の受験生が次はどんな問題が出るかも分からず正面から一問一問解いている中で、自分だけはどんな問題が出るかを知っているというのがどれほど優位なことであるかは、想像に難くないでしょう。

 

6.必要以上に鉛筆を出さない


これは試験中のテクニックというのかあいまいな部分がありますが、折れたときのためにといって、何本も筆記用具を机の上に準備するのはあまりオススメしません。
3~4本ならともかく、10本ちかくも置いてあったら、それが机から落ちないかの方が心配になってしまいます。
それに、試験中に「落ちた」なんて縁起悪いですし(笑)
必要以上に筆記用具を準備しない。
案外重要なテクニックです!

 

7.休憩時間に友達と答え合わせをしない


試験が終わると、休憩時間に友達と「あの問題どうやった?」と、答えあわせをし始める人がいますが、これは絶対に避けるべきです。
仮にそこで一問ばかり問題があっていることが分かったところで、合格しているかなど全くわかりません。
そのくせ間違えていたと分かると、急に不安になり、確実に次の試験に影響が及ぶでしょう。
試験中の答えあわせはデメリットばかりです。
試験が終わったらさっさと気持ちを切り替えて、次の試験の準備をする。
この意識を絶対に忘れないで下さい。
前の試験を引きずるのは厳禁です!

入学試験といったって、やることはいつもと変わりません。
試験会場でいつも通りの結果を出す。
そうすれば皆さんならきっと合格できるはず!
もし、緊張や不安に教われている人がいたら、上の7項目を確認して、気持ちを整えてみてください。
明日、試験会場で十分に実力を発揮できることを心から願っています。


頑張れ!

No.368【計画にひと工夫加えることで自主的に勉強するようになる!?】

どうしたら学生が自主的に課題をやってくるのかということを考えて、こんな実験をした教授がいます。

 

Aグループには、生徒それぞれに自由に3回の課題提出期限を定めてもらいます。(提出期限をいつに設定しても採点するのは最終授業が終わってからなので、早く提出することで評価があがるということはありません。)

学生を次の授業までに設定した期限を教授に伝えます。

自ら設定した期限を破ると、1日過ぎることに1%の成績が減点されていきます。

一見すると3回の提出期限全てをできるだけ最後のほうに持ってきた方が学生にとっては得であるように見えますが、学生の大半は授業のちょう学生の大半は等間隔に課題の提出期限を設定したのだそう。

Bのグループには、提出期限を一切設けません。

最終授業の際に3回分のレポートを全て提出してもらい、そこで採点をすると言うだけ。

Cのグループには、Aと同じく3回の提出期限を課しましたが、その人は教授が予め設定しています。

期限の設定を教授がした以外の条件はAと同じ。

3つのグループの中で、 1番課題の提出率が良かったのはどれだと思いますか? 

 

この実験の結果、期限を定めなかったBの場合が最も提出率が悪く、次がCの期限を定めた場合、そして圧倒的に提出率がよかったのは、Aの自主的に提出期限を設定させた場合となりました。

実験を行った教授は、このことから課題設定の裁量権を与えた方が人は自主的に動くと結論づけています。

 

中学1年生、2年生のみなさんは、定期テストが近づいてきました。

シードゼミではテスト前になると、通常授業の後に対策補講、テスト前の土日の対策授業、そしてテスト範囲の課題プリントの配布をすることで、子供たちの点数が上がるように努めています。

 

それに加え、1年生の生徒さんたちには学習習慣をつけてもらおうと、勉強スケジュール表を配っています。

このスケジュール表は、やるべきことは書いてありますが、「いつまでに何をしろ」という事は書いてありません。

生徒さん自身で進度を決めることができる仕様です。

自分で計画して進め、毎週授業の時にシートを先生がチェックする。

冒頭の実験を知っていて始めた対策ではありませんが、偶然にも同じようなやり方です(笑)

実際、このスケジュール表を導入してから、テスト勉強がスムーズに進むようになったなと思う生徒さんも少なくありません。

もし、テスト勉強が上手くいかないなと思っていう生徒さんがいたら、或いは「ウチの子がテスト勉強を全くしなくて不安」という保護者さまがいましたら、このスケジュール表を導入してみるといいかもしれません。

No.367【タイプ別!自宅で子供のやる気を引き出す褒め方4分類】

僕たち塾人にとって、生徒さんを「褒める」ということは重要な技術の一つです。
授業中のたった一言でその子の目が輝きだしたり、目に見えて意欲的だと分かるくらいに前のめりになったりということが頻繁に起きます。
こうしたやる気を引き出すために重要な「褒める」という行為ですが、どういった褒め方をするとその子が喜ぶのかは、その子の性格によって異なります。


やる気の引き出し方やモチベーションの研究は、人材業界、特に就職活動の分野で注目されるテーマです。
こうしたジャンルの本や論文を読んでいると、人のモチベーションを喚起させる要因は、[親和欲求/承認欲求/成長欲求/貢献欲求][クリエイト欲求/ドライブ欲求/アナライズ欲求/ボランティア欲求]など、様々な言い方がなされていますが、概ね4種類の似たパターンで表されています。
僕はそれらを勉強に当てはめるため、次のように分類しています。
(就活の本『内定力』と岡田斗司夫さんの理論を参考にしました。)
①好かれたいという気持ちがやる気の根源になる「注目タイプ」
②勝ちたい気持ちがやる気の源「指令タイプ」
③仕組みや理屈が気になる、知りたい欲求の「法則タイプ」
④中途半端は絶えられない、極めたい欲求の「理想タイプ」
日頃の仕草や質問のクセから、その子のタイプを判断して、モチベーションが喚起されやすい環境を整えてあげることが重要です。


では、どうやってその子の属性を考えればいいのか。
僕は大まかに、次のような特性でその子のタイプを判断するようにしています。
例えば、丸付けを頼んできたり、やってきた課題を真っ先に見せようしたりする生徒さんは注目タイプ、テストで得点が出たり、演習時に友達とスピードを競いたがる生徒さんは指令タイプ、解説のときにやたらと細かいところが気になったり、公式や構文はとりあえず分解しなければ気がすまないというような姿勢だったら法則タイプ、ノートをやたらときれいに取りたがったり、小テストでは満点を取らなければ気がすまないといった様子があれば理想タイプに該当する場合が多いです。
僕は授業の際、これらの属性に基づいて、褒めるべきポイントや解説の仕方を工夫することにしています。


例えば、注目タイプの生徒さんならば、丸付けの際にきちんとみんなの前で褒めるタイミングを用意したり、課題が終わったタイミングやテストを返却するタイミングで褒めたりするようにします。
指令タイプであれば、演習時に競争しているように感じられるようにしたり、点数や結果をしっかりと褒めるといったことが有効です。
或いは法則タイプなら、僅かでも疑問に思うようなところは、徹底的に答えて、課題設定のときに、細かなルールを設定するなどして、「仕組み」を理解してもらうようにするとやる気を出してくれます。
理想タイプの場合に喜んでくれるのは、その「完成度」に対する評価です。
その勉強に対する姿勢や丁寧な取り組みを評価してあげることでやる気になってくれる場合が多くあります。


もちろん授業は生徒さんとの関係が大前提で、「〇〇タイプだからこういう褒め方だ」という風に機械的に接するなんてことはありません。
ただ、「もしかしたらこういう褒め方や接し方をすればもっとやる気になるのでは?」と思う場合は意図的にこういったことを行います。
以前あるお母様から「どうやったらうちの子のやる気が引き出せるのか」という相談を受けたことがありました。
もしかしたら、上に書いたことを意識してみると有効かもしれません。
日頃、多くの生徒さんと関わる中で僕が感じたことから作ったパターンわけ。
もしよかったらご活用下さい!

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No.366【行動経済学に学ぶ、家庭でもできる子どものやる気を引き出す方法!】

2018/02/05
行動経済学という分野で課題とやる気に関する面白い実験があります。
3人の被験者に同じ課題が課され、被験者は課題が完成したら実験者(監督みたいな人)にそれを提出します。
被験者は課題を提出すると実験者から報酬が手渡され、次にもう少し安い値段でもう一度やらないかと尋ねられます。
これをどんどん繰り返し、3人の被験者がいくらになるまでこの課題を繰り返してくれるのかを測るのがこの実験です。
3人とも渡される課題は同じですが、実験者が受け取るときの態度がそれぞれ異なります。
一人目は課題に名前を書き、実験者に手渡すとその場で内容を見て「なるほど」と頷いてから机に置き、二人目は実験者に手渡すとそのまま確認することなく机の上に置かれます。
そして
三人目は実験者に課題を手渡すとそのままシュレッダーにかけられる(笑)
この実験によって、やりがいと報酬の関係が調べられるわけです。

実験の結果は、名前を書き実験者に手渡すとその場で内容を見て「なるほど」と頷いてから机に置く一人目が最も多くの課題をこなし、三人目のその場でシュレッダーにかけられる場合が最も早く課題をやめるというものになりました。
まあここまでは予想通りですよね。
興味深いのは二人目の場合です。皆さんはどういう結果になったと思いますか?
二人目のパターンでは、三人目のシュレッダーにかけられるのと同じ割合になったそうです。
この実験を行ったダンアリエリーという教授は、仕事のモチベーションを上げるのには特別な褒めことばでなくともいいから、相手の課題を受け取り、しっかりと確認したことを相手に伝えるのが重要であると結論付けています。

上の実験は、僕たち塾人にとって非常にためになる結果を教えてくれています。
僕はこの研究を知って以来、必ず提出課題は手で受け取って、一言声をかけるように心がけています。
また添削はマルとバツだけでなく、できる限り書き込むようにします。
こうしたことを意識しているのは、折角問題を解いてくれたのだから少しでも知識を覚えて欲しいという意味で自然と書き込みが増えてしまうのはもちろんですが、それ以上に課題を出させるだけでなく「きちんと確認しました」ということを生徒さんに伝えるためというのもあります。
どうしても学校だと見なければいけない数もあり、スタンプやAなどの評価記号だけになってしまう場合も多いと思うので、せめて塾では提出することによる「達成感」を感じて欲しいからです。

このダン・アリエリー教授の実験は、家庭での子どもたちの褒め方にも応用できます。
モチベーションの維持には「内容に対する評価ではなく確かに受け取ったという認知が重要」ということを踏まえて、子どもたちが何かをやり遂げたときに、その瞬間にそのことを確認したということを伝えてあげればいいのです。
逐一内容を確認して、正解や間違いを指摘してあげる必要はありません。
ただ、やったページ全てに目を通して、「しっかり確認した」ということを伝えて上げることが重要です。
僕自身、課題を受け取るときにこの事を意識し始めたときから、少なからず生徒さんたちの課題の丁寧さが上がったように感じています。
勉強を「させる」だけでなく「しやすくなる」環境を作る。
「しっかりと確認してあげる」ということは、子どもたちのやる気を引き出すために非常に効果的な方法であるといえます。

写真はTEDでのダンアリエリー教授のスピーチから引用させていただきました。

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No.365【[resemble]は進行形にできないはホント!?最新私大入試に見る本質を突く問題】

2018/01/31
現在私立大学の入試の真っ最中で、試験を受けてきた生徒さんから入試問題を見せてもらう機会が多くあります。
以前のコラムでセンター試験の地理のムーミンの問題(https://www.facebook.com/seedsemi/posts/859643057530805)を知識+思考力を必要とする良問として紹介しましたが、生徒さんに見せてもらった問題を解いていると、私大でも丸暗記では解けずしっかり考えさせる問題が多く出されている印象でした。
近畿大学の文法問題で出題された[resemble]の用法を問う問題などはその典型です。

その問題は文脈に合わせて[resemble]がどのように変化するのかを問うたもので、選択肢には受動態や進行形、完了形などが含まれていたのですが、正解は現在進行形の形になっている[are resembling]で、恐らく正答率が低かったのではないかと思います。
実はこの「似ている」という意味を表す[resemble]という動詞は「進行形にできない動詞」として習います。
そのため、多くの生徒さんが[are resembling]という選択肢が選べなかったのではないかと思うのです。

この問題を解くためには表面的な知識ではなく、進行形について「本質的な」理解が求められます。
進行形といえば「~している」という、①その瞬間の動作を表す用法が一般的ですが、そこから派生して「~しつつある」という②ある状態に向かうという意味や「もうすぐ~する」という③近い未来を表す表現も存在するのです。

これらの進行形のイメージを理解するために、ちょっと授業を受けている場面を頭に浮かべてみてください。
皆さんは今英語の授業中で、「英語の勉強をしている」とします。
皆さんにとっては、「今、英語の勉強をしている真っ最中」ということで、「その瞬間の動作」になりますよね。
これが通常使っている進行形のイメージです。
では次は、視点を皆さんの帰りを待つお母さんに移してみてください。
お母さんにとって、皆さんが「授業を受けている」というのは「もうすぐ帰ってくる」という意味になります。
授業終了まで残り20分くらいになったら「そろそろ迎えに行かなければ」と思うかもしれません。
このように観測者の側に視点を移すと、進行形には「終わりに向かいつつある」だったり「もうすぐ終わる」だったりといったニュアンスが進行形には含まれているということが分かります。
進行形は単に「今この瞬間の動作」を表すのではなく、もっと広がりを持った言葉なのです。

今年の近畿大学が問うたのは、まさにこの「進行形のイメージの広がり」の部分を考えられるかというものです。
著作権の問題があるので文を引用することはできませんが、近大のこの問題では、後ろに[more and more]がついており、そこから「ますます似てきている」というニュアンスの文であることを汲み取り、「考えて」進行形を選ばなければなりません。
丸暗記では絶対に正解にはたどり着けない問題といえるでしょう。
2020年の入試改革によって、センター試験(にかわる試験)では今まで以上に「考える力」が問われるようになると言われています。
それに先行して少なからず脱暗記型の問題が増えていくはずです。
近畿大学のこの問題はその一例ではないでしょうか。
来年度以降に受験生になるみなさん。
丸暗記ではなく、本質を理解した勉強が大切です!

No.364【受験直前に要注意!?最後の一押しで伸び悩む人に共通する3つの特徴】

2018/01/28

いよいよ高校入試が目前に迫ってきました。
シードゼミでは本日も直前対策補講を、またそうでない人も自習にきて頑張ってくれています。
僕は入試直前期になると、「受験で足元をすくわれる人の特徴」として、次の3つを生徒さんに伝えることにしています。
①速く解こうとする②難しい問題を解こうとする③満点を取ろうとする
入試問題を解くにあたって、こうした習慣がある人は、試験本番で思わぬ間違いをしがち。
入試本番までに絶対に直すようにとアドバイスすることにしています。
上の3つの特徴は、入試の合否に全く関係ない要素であるという点で共通しています。
これらを追い求めたところで、本人の自己満足に過ぎず、その先に合格が待っているわけではないのです。

例えば、問題が配布されたらできるだけ速く解こうとする人がいますが(特に男子生徒さんに多いです!)、いくら制限時間より速く解けたとしてもそれによって加点されるわけではないので、「ラップタイム」を追い求めることに意味はありません。
それどころか、場合によっては精度を犠牲にしてまで速さを求めるせいで、ケアレスミスで失点をする可能性さえあるのです。
また、難しい問題にぶつかった際に、ムキになって解こうとする生徒さんも要注意です。
それぞれの問題には配点があって、当然応用問題であれば高い得点が割り振られていますが、別にその得点分を「その応用問題」で稼ぐ必要はないのです。
たとえば試験時間50分、100点満点のテストであったとしたら、その問題の一点辺りの平均的な所要時間は30秒(50分÷100点)となります。
仮に4点の応用問題があったとして、これに5分や10分といった時間をかけていたら、完全にコストオーバーです。
桂米朝さんが落語の中で「壁は迂回せよ」なんて冗談を言っていたのですが、入試においてはこの米朝師匠の言葉が非常に役に立ちます。
3つ目の満点を取ろうとするというのは、意外と女子生徒さんに多く該当します。
これは僕の感覚値ですが、入試の得点率は高得点になればなるほど対数関数的に難しくなります。
同じ10点を伸ばすであっても、50点から60点にするのと、80点から90点にするのとでは、かかる労力がまるで異なるのです。
入試の問題はその合計点で競います。
どの科目で得点しても同じであるならば得意科目でさらなる高得点を目指すよりも、苦手な科目を底上げする方が断然労力は小さくて済みます。
「得意だからこそ満点を」みたいに意気込んでいると、それが原因で総合的にみると合格点に届かないということになりかねないので、「完璧主義」は要注意なのです。

入試が直前に迫ったこの時期に最も大切なことは、「点数を上げる努力」をすることではなく、「点数を下げる要因を減らす努力」をすることです。
残された時間はみんな同じ。
ここから差が表れるのは、どのように過ごしたかという時間の使い方の部分です。
もし僕が上に挙げた3点のいずれかに該当する人がいたら、入試までに絶対に直すようにしましょう!

No.363【塾の先生がやっている、弱点分析と対策の組み立て方!】

2018/01/27
この前の授業で、高校3年生のとある生徒さんから、「志望校の過去問が年によってなんか点数が取れへんときがある」という相談を受けました。
それに対して僕が「できない理由を分析して対策を考えて」と言ったら、「そんなんどうすればできんねん!」と言われました…
確かに「分析をすればいい」なんて言うだけなら簡単ですが、「ではどうやればいいのか?」を示さないのは無責任すぎますね(笑)
そこで今回は、僕がいつも入試問題の指導をするときに行っている分析の方法を少しだけ紹介してみたいと思います。

僕は担当している生徒さんの指導をする際、下の図のように授業で扱った問題を表に並べて、その生徒さんの演習結果に影響を与えそうな要因を並べ、それぞれの問題でそれらの要因がどう違うのかを比べるようにしています。
例えば古典の問題の得点にムラがあるというのであれば、どこが取れていてどこを落としているのかという点数に表れる部分以外に、文の長さはどのくらいか(行数)、登場人物の数は何人か、場面はいくつあるのか、リード文や注釈はついているのか、ジャンルは何か、いつの時代の文章であるのかなどを要因としてリスト化します。
そして、一番下の欄には得点率を記入して、それぞれの要因の中から点数が取れなかったことに影響を与えていそうな要因を特定します。
下に挙げた例であれば、6割を切っている問題とそれ以外の問題と考えたときに、行数、リード文の有無、ジャンル、時代はあまり結果に影響を与えていない一方で登場人物が多い問題と場面展開が多い問題で得点が低くなるという傾向が見られます。
ここからこの生徒さんの場合(あくまで架空の例です)①登場人物が多い場合か、②場面展開が多い場合に得点ができない場合が多いということが分かります。
上の結果から、「主語把握の練習が不十分であるために作中で複数人物のやり取りが出てくると迷ってしまう」ということと、「場面が頻繁にかわると頭の中で設定の切り替えができていないのではないか」ということが点数の伸び悩む原因ではないかという仮説が立ちます。
そして、仮説に基づいて対策を考える。
こうすることで、一つずつ、弱点を潰していきます。
経営学に、計画(Plan)を立てて実行(Do)し、確認(Check)をして次の行動(Action)に移すというPDCAサイクルという考え方があります。
僕が上で紹介したのは確認(Check)の行い方の一例です。
この時期、多くの受験生ががむしゃらに問題を解く、つまり実行(Do)と行動(Action)にばかり目が行って計画(Plan)と確認(Check)を軽視しがちになります。
しかし、「問題」は必ず何かしらの「原因」に基づいて発生するため、その原因を考えない演習にはあまり効果がありません。
「具合が悪い」と思って行くと毎回「とりあえず鎮痛剤打っておきましょう」なんて言われる病院なんて恐くていけないですよね?笑
(具合が悪くなるたびに「藤のこぶ」を飲めというお坊さんの話が古文にありますが…)
勉強も同じで、原因の特定をせずに頑張っても結果には結びつきません。
限られた時間だからこそ、原因の特定が不可欠です。

ここからラストスパートという受験生の皆さんは、ぜひ上のやり方を参考にして、原因の特定を徹底して下さい!

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